2012年6月1日(金) - スタッド・プリュック(イエール)
France
2
0-2
2-1
3
Netherlands
ドゥ・プレヴィーユ
ジェルマン

73'
79'

得点者
3'
38'
80+2'
ワイナルドゥム
バラジテ
テン・フォールデ

高いポテンシャルを持ちながらもどうもチームの完成度が低く、準決勝で敗れたフランスとオランダ。大味な内容となった3位決定戦ではオランダが競り勝ち、表彰台に上がった。

前半は完全にオランダがペースを握った。フランスの守備が非常に雑で、トルコ戦の反省からかプレスはかけてきたものの連動性がなく、個人で奪いに来るだけの状態。加えてシステム上中央で数的優位になりやすく、簡単にバイタルエリアでボールを貰って前を向くことが出来た。

キックオフからわずか3分、高い位置でのボール奪取を基点に先制点をあげる。左サイドの裏にワイナルドゥムが飛び出してゴールに沈めた。さらに後方でボールを執拗にキープして時間を稼ぎつつ、前半終了間際にはベルフハイスのクロスにバラジテがフリーで合わせて2点目も決めた。

後半はフランスが持ち直したことで一旦大きなピンチに陥った。終盤までは比較的安定した試合運びを見せていたが、73分に途中出場したばかりのドゥ・プレヴィーユに裏に抜け出されて失点。79分にはフォファナの力ないロングシュートをビゾットがファンブルし、ジェルマンに同点ゴールを許した。

だが最後の最後で意地を見せた。ロスタイムに入って1分あまり、ファン・ハーレンが裏に浮き球を放り込むと、フォールが反応して抜け出す。フランスの守備はオフサイドとセルフジャッジして動きを止めたが、審判はオンサイドと判定。フォールはGKを引き出して折り返し、テン・フォールデが無人のゴールに難なく流し込んで、土壇場での決勝点を決めた。

フランスはこの試合大きくメンバーを入れ替えて臨んだが前半は守備が崩壊。後半は4-1-3-2に変更して中盤のマークを合わせたが、相変わらず攻撃の怖さはなかった。ドゥ・プレヴィーユとジェルマンの得点でなんとか追いついたものの、最後にまた守備が壊れた。それも、78分にCBの一角パントーが抗議で2枚目の警告を貰っていなければ、あるいは防げた形であったかもしれない。大会全体を通して勿体ない戦い振りであった。

(筆:Qoly編集部 K)

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