今節プレミアリーグではマンチェスターダービーが開催される。リーグの優勝をかけた重要な一戦を前に、元ユナイテッドのファン・デル・サールが両チームのGKについて語っている。
ダビド・デ・ヘア
多くの人々は私の後釜にマヌエル・ノイアー、マールテン・ステケレンブルフやその他に務めてほしかったのか?と尋ねてくるがそれを答えるのは難しい。皆さん半分くらいはダビドに期待していただろう。難しいスタートだったが彼は2.3ヵ月で適応できることを証明した。
スペインはビッグリーグの一つだがイングランドでは少し時間が必要だ。私が31歳でフラムにやってきたときも時間がかかった。そして21歳の彼が適応に時間がかかることは決しておかしなことではない。私は2度ユナイテッドのエリック・スティールGKコーチと話したが、ダビドが一生懸命にトレーニングに取り組んでいたことを私は知っている。
デ・ヘアは私に似ている。キャリアをスタートしたときも私は痩せていた。彼は足元も自信がある。このことは現代ではGKにとって大きな利点だ。彼は空中戦に適応していかなくてはいけない。
そして仕事の大部分は心の中にある。ユナイテッドのGKは長い時間することがない。私はだからこそ自身の集中を保ち、私が望むことをDFに要求し続けた。彼は穏やかな人間であり簡単に慌てるような性格ではない。多分2年で最高のGKとなるはずだ。しかしそうなるには彼はベストを尽くし続ける必要があるね。
ジョー・ハート
イングランドでは若い選手がローン移籍する。彼らにとって自分のポジションをキープすることは難しい。小さなチームで経験を積むことが出来るならば大きなことだ。それから誰かが負傷してその期間に出場するチャンスを得ることが出来る。そしてそこで8試合、もしくは9試合こなすとスポットライトに少し出てくる。シェイ・ギブンは偉大なGKだったので、ハートを起用するということはマンチーニに対しての大きな決断でもあった。
ハートのポテンシャルをいくらかの人間は分かっていたし、もし彼にチャンスを与えないのならばクラブは彼を失うだろうと理解していた。そしてさらに良くなるGKがいるならば誰かを生贄として差し出さなくてはいけない。ハートはセーブへの反応とブロックが素晴らしい。ピーター・シュマイケルのプレーに少し似ているしそれが彼の長所の一つだ。
最近私は息子を教え始めた。彼にはまずシュマイケルが飛び出したシーンを見せる。GKはストライカーに対して自分自身を大きく見せて、ストライカーにGKに向かってシュートを撃たせなくてはいけないと教えている。
最後にファン・デル・サールは「もちろんユナイテッドを応援しているが、もしシティが勝利するならば彼らはそのチャンスを逃さないと思う。どのみち月曜に決まる」と話して締めた。両チームとも優れたストライカーがいるが、それをセーブする両GKの活躍にも注目だ。
(筆:Qoly編集部M)