「現状はアディダスを着る他に選択肢がない」

4月11日、エジプト代表チームは「現在のところ代替出来る状況にない」として、アラブスポーツ評議会の決定に従うことが不可能だと表明。アディダスのユニホームを引き続き使用するとした。

エジプト代表のエグゼクティブディレクターを務めているサミル・アドリは、アクラム・オンラインに対してこう話した。

「我々に選択肢はない。何せ他に着るユニホームがないのだからね。UAEキャンプではアディダスを着用せざるを得ない。

とにかく、UAEから戻ったら、エジプトサッカー協会にこの問題を解決してもらえることを願う。来月のワールドカップ予選、モザンビークとギニアとの試合では新しいユニホームを提供して欲しい」

この問題の発端は今月初めに遡る。ジッダで行われたアラブスポーツ評議会において、サウジアラビアの王子であり評議会会長を務めているナワフ・ビン・ファイサル氏が声明を発表。

「我々は、アディダスを含め、エルサレムで行われたマラソン大会を主催した全ての企業をボイコットする。イスラエルは国連決議に違反し、国際社会にエルサレムを首都と認めさせようとしている」

アディダスはエルサレムで開かれたマラソン大会において、非イスラエル企業で唯一スポンサーを務めたことで、アラビア諸国から批判を受けている。

しかしサッカー協会の広報を務めるアズミ・メガヘドは「今のところユニホームを変えることは出来ない」と話す。

「我々はアラブスポーツ評議会から『アディダスのユニホームを着てはいけない』という正式なレターは受け取っていない。問題は認識しているが、チームは明日から練習が始まるし、独自にそのような決定を下すことは出来ない。もしそんなことをしたら、多くの違約金が消費されてしまう」

エジプト代表は今日からUAEでキャンプを行い、ナイジェリア、イラク、ベナンと親善試合を戦う予定となっている。

(筆:Qoly編集部 K)

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