3月16日、韓国プロサッカー連盟は「FIFAがチェ・ソングクを初めとした全ての八百長に関与した選手の活動を全世界的に禁止した」と発表した。

FIFAは8日に懲戒委員会を開き、韓国プロサッカー連盟が下した八百長関与選手に対する永久追放処分が全世界的に適用されることを決定。韓国サッカー協会、AFC、UEFA、マケドニアサッカー協会などにもその旨を通達した。

昨年Kリーグで行われた八百長事件に関与した疑いで逮捕され、有罪判決を受けた元韓国代表チェ・ソングク。しかし今年マケドニア1部リーグのFKラボトニツキに移籍し、国外に脱出してキャリアを続けようと画策していた。

しかし今回FIFAが厳しい判断を下したことにより、チェ・ソングクが公式戦でプレーする事は許されなくなり、ラボトニツキは契約を解除せざるを得なくなった。

スポーツ朝鮮紙のキム・サンギョン記者は「八百長を根絶しようというFIFAの強固な意志が働いた」と書いている。

「国際移籍証明書の発行が切っ掛けとなった。水原と契約が終了しているチェ・ソングクはフリーでラボトニツキと契約したが、選手登録するために証明書が必要になった。しかし韓国サッカー協会がこの件をFIFAに移管したことで、証明書発行拒否、並びに選手活動停止通告をするに至ったのである。

チェ・ソングクのみならず、サウジアラビアのアル・イティファクに移籍していたイ・チョンホ、インドリーグに進出したパク・ビョンギュにもこの決定が適用される。

今回の措置は、FIFAが八百長ゼロの原則を遵守するという意志を表現したものだ。数年前からイタリア、東欧、中国、東南アジアなど各リーグで選手、審判買収を通じた八百長問題が浮上したものの、FIFAは手をこまねくばかりであった。

しかし、最近になって国際犯罪組織の関与が疑われるようになると、FIFA並びにブラッター会長に対する批判が強くなってきた。様々な不正疑惑で物議を醸し続けている会長は、八百長疑惑に対して厳しい態度を示すことで体制を強固にしようという計算がある。この件はいわゆる“モデルケース”である」

(筆:Qoly編集部 K)

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