今回は3月14日に行われるロンドンオリンピックアジア最終予選U-23日本代表対U-23バーレーン代表の展望を述べていきたいと思う。

まず、バーレーン戦に臨むメンバーに触れておきたい。

GK

権田修一(FC東京)
増田卓也(サンフレッチェ広島)
安藤駿介(川崎フロンターレ)

DF

比嘉祐介(横浜F・マリノス)
大岩一貴(ジェフユナイテッド千葉)
鈴木大輔(アルビレックス新潟)
吉田豊(清水エスパルス)
酒井宏樹(柏レイソル)
濱田水輝 (浦和レッズ)
高橋祥平(東京ヴェルディ)

MF

山本康裕(ジュビロ磐田)
山村和也 (鹿島アントラーズ)(ジュビロ磐田)
東慶悟(大宮アルディージャ)(ジュビロ磐田)
山口螢(セレッソ大阪)(ジュビロ磐田)
扇原貴宏(セレッソ大阪)(ジュビロ磐田)
清武弘嗣(セレッソ大阪)※追加招集(ジュビロ磐田)

FW

永井謙佑(名古屋グランパス)
齋藤学(横浜F・マリノス)
工藤壮人(柏レイソル)
原口元気(浦和レッズ)
大津祐樹(ボルシアMG)※追加招集

今回のバーレーン戦では、この世代を引っ張ってきたFW大迫勇也(鹿島アントラーズ)が累積警告のため出場停止ということで、柏レイソルでプレーする工藤が選出された。

その工藤は「(最終予選のメンバーに)選んで頂いて非常に光栄に思いますし、同時にしっかり結果を残さないといけないという責任もあるので、全ては結果で証明したいと思います。もちろんFWである限りゴールを目指さないといけないと思っていますし、僕自身(代表メンバーの)生き残りという意味でも、得点という形で結果を残したいと思います。しっかりと勝って、気持ちよくロンドンへ行きたいと思います」とコメント。工藤にとって大迫の不在は大きなチャンスであり、コメントにあるように是が非でもゴールという結果が欲しいところだろう。

また、怪我のため同予選のシリア戦、マレーシア戦を欠場した清武と招集を巡って所属クラブと日本サッカー協会との間で交渉がなされていた大津が追加招集された。特に、J1開幕戦(対サガン鳥栖戦)で復調をアピールした清武には怪我で出場できなかったシリア、マレーシア戦の鬱憤をこの試合で晴らしてもらいたい。

・所属クラブでの若きサムライたちの活躍

3月4日にJ2が、10日にJ1が開幕したが、ロンドン世代の多くが所属クラブでレギュラーを掴んでいる。特に、大宮アルディージャとの開幕戦で、再三に渡る好セーブを披露し、チームの完封勝利に絶大なる貢献をした権田、3-3の打ち合いとなった柏レイソル戦で見事なミドルシュートを決めた齋藤の活躍は印象的だった。こうした若手の活躍は日本サッカー界のレベルアップにつながる。今後も若手の活躍を楽しみにしたい。

・大津「ヒーローになるつもりでいます」

また、今回のメンバーの中で唯一の海外組である大津は「ゴールを決めるために(日本に)帰って来た。自分が出した結果で(予選の)突破につながればという思いもあります」と頼もしい。「球際の強さなどは、ドイツでやっている部分。毎日激しさのある中でやっているから」とドイツで貴重な経験を積んでいることが窺い知れる。今回は大迫が不在のため、13日の練習では1トップの位置でもプレーしたが、「前でもサイドでも自分らしさをしっかり出したい」と意欲的だ。前回のバーレーン戦では先制弾をマークした男には今回も要注目だろう。

・勝ってロンドンへ!

U-23日本代表はこの試合で引き分け以上の結果を収めることによって、自力でのロンドンオリンピック出場が決定する。個人的には引き分けでロンドンへの切符を手にするよりも、しっかりと勝利して出場を決めて欲しいところであるが、監督、選手たちもその思いは同じようで、

「選手には自信と誇りを持ったプレーをして、結果につなげてもらいたい。何としても、しっかりわれわれの手でロンドン五輪の切符を勝ち取りたい」(関塚監督)

「すごく大事な試合なのは、みんな分かっている。一丸となって勝って、切符を取りたい」(東)

「引き分けは考えていない。勝って決めるのは当たり前。実力では負けていないと思うし、あとはどれだけ気持ちを出せるか」(清武)

「先制点を取れれば流れに乗れる。スペースがあったらミドルシュートもどんどん打つ。この試合にかける思いは強い」(大津)

「やることは一つしかない。地に足をつけてやる。世界の切符を、自分たちでつかみ取る」(権田)

「楽しみ。勝って出場を決めたい。中盤からしっかり前線へボールを出したい。自分たちのサッカーをすれば、結果はついてくる」(扇原)

と力強いコメントが相次いだ。聖地・国立競技場で行われる今回のバーレーン戦。長く、厳しい戦いが続いた最終予選の集大成となる今回の一戦では、今まで積み上げてきたモノを存分に発揮してもらいたい。

2012.3.13 ロッシ

※選手表記、チーム表記はQoly.jpのデータベースに準拠しています。


筆者名 ロッシ
プロフィール 鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック、ビジャレアルを応援している大学生。今シーズンはプレミアリーグを中心に観ていく予定です。当コラムに関する、感想、意見等がありましたら、下記のツイッターアカウントにどしどしお寄せ下さい。
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