22日に敵地で行われる、ロンドン五輪アジア最終予選C組第5戦対マレーシア戦は前節のシリア戦で痛すぎる一敗を喫してしまった若きサムライたちにとって「背水の陣」で臨む大事な一戦になることは間違いない。なぜなら、シリア戦での敗戦によって自力でのロンドンオリンピック出場が決まるグループ1位の座をシリアに明け渡してしまったからだ(4試合が終了し、シリアが勝ち点9でトップ。勝ち点、得失点差で並ぶ日本は総得点の差でグループ2位)。今回の当コラムでは絶対に落とせないマレーシア戦の展望を述べていきたいと思う。
まず、今回のマレーシア戦に臨むメンバーについて触れておきたい。
GK | |||
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権田 修一 (Shuichi Gonda) |
FC東京 | 1989/03/03 | 187/83 |
増田 卓也 (Takuya Masuda) |
サンフレッチェ広島 | 1989/06/29 | 183/77 |
安藤 駿介 (Shunsuke Ando) |
川崎フロンターレ | 1990/08/10 | 185/79 |
DF | |||
比嘉 祐介 (Higa Yusuke) |
横浜F・マリノス | 1989/05/15 | 168/67 |
鈴木 大輔 (Daisuke Suzuki) |
アルビレックス新潟 | 1990/01/29 | 181/78 |
吉田 豊 (Yutaka Yoshida) |
ヴァンフォーレ甲府 | 1990/02/17 | 168/66 |
酒井 宏樹 (Hiroki Sakai) |
柏レイソル | 1990/04/12 | 183/70 |
濱田 水輝 (Mizuki Hamada) |
浦和レッズ | 1990/05/18 | 185/80 |
高橋 祥平 (Shohei Takahashi) |
東京ヴェルディ | 1991/10/27 | 180/70 |
大岩 一貴 (Kazuki Oiwa) |
ジェフ千葉 | 1989/08/17 | 182/76 |
MF | |||
山本 康裕 (Kosuke Yamamoto) |
ジュビロ磐田 | 1989/10/29 | 177/76 |
山村 和也 (Kazuya Yamamura) |
鹿島アントラーズ | 1989/12/02 | 186/76 |
東 慶悟 (Keigo Higashi) |
大宮アルディージャ | 1990/07/20 | 178/69 |
山口 螢 (Hotaru Yamaguchi) |
セレッソ大阪 | 1990/10/06 | 175/72 |
原口 元気 (Genki Haraguchi) |
浦和レッズ | 1991/05/09 | 177/63 |
齋藤 学 (Manabu Saito) |
横浜F・マリノス | 1990/04/04 | 165/64 |
扇原 貴宏 (Takahiro Ohgihara) |
セレッソ大阪 | 1991/10/05 | 180/61 |
登里 享平 ※追加招集 (Kyohei Noborizato) |
川崎フロンターレ | 1990/11/13 | 168/63 |
FW | |||
永井 謙佑 (Kensuke Nagai) |
名古屋グランパス | 1989/03/05 | 177/74 |
大迫 勇也 (Yuya Osako) |
鹿島アントラーズ | 1990/05/18 | 182/70 |
杉本 健勇 (Kenyu Sugimoto) |
セレッソ大阪 | 1992/11/18 | 187/76 |
今回のマレーシア戦の最大の焦点は、負傷者の穴をどう埋めるかである。前回のシリア戦に続いてエースの清武弘嗣(セレッソ大阪)は怪我のため招集出来ず、シリア戦で全治2カ月の重傷を負ってしまった山崎亮平(ジュビロ磐田)、浦和レッズのキャンプ中に臀部を痛めてしまった山田直輝と2列目の攻撃的な選手にケガ人が相次いだ。この危機的状況の中、日本サッカー協会はボルシアMGに所属する大津祐樹を追加招集することを決定したが、ブンデスリーガで首位を争うチームの事情によって(攻撃的MFパトリック・ヘルマンが怪我で離脱)、大津の招集を断念せざるを得なくなってしまった。大津は同予選のバーレーン戦、シリア戦で決勝ゴールをマークするなど大活躍を見せていただけに、彼がマレーシア戦に出場できないのは非常に残念であるが、こればかりは致し方ないことである。ここはシリア戦で呼ばれなかった原口、新たに追加招集された登里がこの機会を活かし、活躍することを期待したい。
また、新たに招集された選手の中で注目すべきなのはセレッソ大阪に所属する大型FW杉本だろう。杉本の武器は1メートル87センチの体躯を活かしたポストプレーであり、スピード自慢の永井、サイドに流れるプレーを持ち味とする大迫とは違った特徴がある。前回のシリア戦では荒れたピッチの影響からロングボールを多用するシーンが多かったが、今回のマレーシア戦でも同様の展開が予想されるだけに、前線で起点になることのできる杉本の存在は大きいはずだ。
今回のマレーシア戦は内容よりも勝利という結果が全てであろう。しかし、残り2戦が終わり勝ち点でシリアと並んだ場合は得失点差、総得点でシリアを上回る必要性がある。日本は4試合を消化し、得失点差は4でシリアと並んでいるが、総得点差でシリアを1下回っている(シリアは8得点、日本は7得点)。去年の9月21日にベストアメニティスタジアムで行われたマレーシア戦では2-0で勝利した日本代表であるが、今回は大量得点で勝利することが求められる。「何が起こるか分からない」アウェイの地での快勝を日本から祈りたい。
2012.2.20 ロッシ
※選手表記、チーム表記はQoly.jpのデータベースに準拠しています。
筆者名 | ロッシ |
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