ラニエリの更迭は避けられない?

最下位のノヴァーラに金星を献上してしまったインテル。9敗目を喫し、首位のミランとは勝ち点11差、2試合少ないユヴェントスとも勝ち点9差と大きく溝を空けられてしまい、スクデット奪還に黄信号が灯っている。ノヴァーラ戦はアンドレア・カラッチョロの見事なゴールに屈した形だが、日本代表DF長友佑都を外したクラウディオ・ラニエリ監督の采配に非難は集中しており、シーズン終了後、もしくはシーズン中の退任は避けられないとの見通しがメディアの中で蔓延している。

かつてのスターDFが戻ってくる?

『Sportmediaset』によれば、後任候補として元インテルのローラン・ブラン現フランス代表監督の名前が浮上。現役時代「プレジデント」と呼ばれた人柄はマッシモ・モラッティ会長のお気に入りである。現在はフランス代表を任されているが、今夏のEURO後の去就は不透明である為、可能性としては低くないだろう。

ナポリのコーチ、ワルテル・マッツァーリも後任候補の一人だが、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は新しい契約を結んだコーチを手放す事は考慮していないと言われている。今季のセリエAでは苦戦しているが、チャンピオンズリーグではバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティ、ビジャレアルと同組で、死のグループと呼ばれたグループAを勝ち抜いて決勝トーナメントへ進むなど、クラブの信頼は非常に厚く、黄金期復活を目指すデ・ラウレンティス会長は代わりとなる人材がいない事を認識しているはずだ。

可能性は低いが名将の名前も浮上

また、現在フリーエージェントのフース・ヒディンク氏とバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督も議論の対象に浮上している。前トルコ代表監督のヒディンク氏はチェルシーの指揮官アンドレ・ヴィラス=ボアス監督が更迭された場合に再登板するのではと囁かれているが、インテルがラニエリ監督を更迭し、先んじて確保する可能性も低くないとイタリアのメディアは見ているようだ。グアルディオラ監督については、ルイス・エンリケ監督がローマで苦しんでいる事と比較され、モラッティ会長のお気に入りと言えども難しいとの見通しが立っている。

モウリーニョは?

以上はイタリアの記事に浮上した後任候補であるが、これまで度々噂に浮上してきた現レアル・マドリー監督のジョゼ・モウリーニョ監督の名前がない。モウリーニョの復帰は幾度となく囁かれてきただけに可能性はゼロではないが、モウリーニョ自身が「次はイングランドへ」と表明している事から、実現の可能性が低いとしてメディアの予想から外れたのではないだろうか。

ブラン、マッツァーリ、ヒディンク、そしてグアルディオラ。もしくはモウリーニョ?噂は真となるか?

(筆:Qoly編集部 N)

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