2012年2月8日(水) - スタッド・ダンゴンジェ(リーブルヴィル)
Mali
0
0-1
0-0
1
Cote d'Ivoire
得点者
45'
ジェルヴィーニョ


番狂わせが起きた他会場の試合と違い、こちらは順当に力で勝るコートジボワールが勝利を収めた。決勝進出は2006年以来である。

今大会のコートジボワールは、監督が「暑いのでフルアクセルでは出来ない」と語っている通り、どうも運動量を抑えている。特に守備ではプレッシャーがかなり甘く、簡単にボールを収めさせたり、ラインがすぐ下げられてしまう傾向がある。試合を支配して優勢を続けるような能力には優れておらず、今日もチャンスを与えることは多かった。

しかし攻撃では効率的なプレーを見せ、結果を出した。マリは最終ラインが不安定で、ボールウォッチャーになる癖がある。それを利用し、サイドバックの裏、あるいはサイドバックとセンターバックの間のスペースを重点的に狙い、ドログバにマークを引きつけながら主にクロスでチャンスメイク。

そして前半終了間際に決勝点を奪取した。左サイドでジェルヴィーニョがパスをもらうと、チェックに来たベルテがインターセプトをミスったために、フリーで前を向くことに成功。ゴール前まで自らドリブルで持ち上がり、枠右隅にシュートを決めた。

得点はこの1つだけであったが、前半はゴールポストに2度シュートが直撃するなど決定的なチャンスが多く、リードを得た後半もピンチの数と同等以上には攻撃機会があった。守備に脆さは感じさせつつも力の差も見せている。

ザンビアと並んで今大会の驚きとなったマリは準決勝で敗退となった。2年前の大会では、ボランチでボールが詰まって結局蹴るだけ……という目も当てられないサッカーをやっていたことを考えれば、アラン・ジレス監督が大いに若手を起用して良いチームを作ってきたことはよく分かる。

しかしザンビアと、そして準々決勝で破ったガボンと比較しても、守備の安定感は確実に欠けていた。結局、経験が豊かな強敵との対戦ではそれを大いに利用され、弱点をカバーできないまま破れたということだ。

(筆:Qoly編集部 K)

{module [170]}
{module [171]}

{module [173]}

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介