2012年2月5日(日) - スタッド・ダンゴンジェ(リーブルヴィル)
Gabon
1
0-0
1-1
PK 4-5
1
Mali
ムルンギ
55'
得点者
84'
ディアバテ


開催国の一角であるガボンとマリの一戦は、大会初の延長戦に突入。120分を経過しても決着は付かず、PK戦で勝利したマリがセミファイナル進出を決めた。

試合開始から60分辺りまではガボンが優勢。最初こそ慎重だったが、徐々にペースアップ。プレスで押し込み、クザンの高さを生かしてボールを収めて、オーバメヤンの飛び出しとサイド攻撃を生かした。マリはクロスに対しての守備が不安定で、チャンスを作り出せた。

その結果55分に先制点を奪取。左サイドからマディンダがフリーキックを蹴り、ファーに流れていったところをオーバメヤンがサポートして折り返し。ペナルティエリアに詰めてきたムルンギがシュートに持ち込み、ゴールに決めた。

しかしその後、試合のパワーバランスはマリに傾く。原因は両チームの交代。

ガボンは守備のことを考えてか、あるいは次節への温存か、69分にクザンをベンチに下げてド・マルコリーノに入れ替えた。この結果、ボールの収まりどころを失い、フィードも全く繋げなくなった。

逆にマリは75分、長身FWディアバテを投入したことで攻撃が改善。

最初は「プレスに負けずにパスを繋いで、マイガに収めて基点を作り、サイドを連携で崩す」という狙いで試合に入ったが、ガボンの勢いに押された。ケイタは守勢になると下がってしまうためトップ下の役割をこなせず、マイガが孤立し、ロングボールを送って奪われる繰り返しという時間が長かった。

しかし交代で2トップになったことで、マイガ、ディアバテがお互いに近い位置でサポートできるようになり、前線の機能性が格段にアップ。

そして84分、同点ゴールをゲット。左サイドからのクロスをマイガが落とし、ディアバテが収めて反転シュート。交代出場の選手が絡んでの得点と、采配がばっちり当たった。

試合は1-1のまま延長の30分が消化されPK戦に突入。両チームが3人目まで順調に成功していったが、先攻ガボンの4人目ピエール・オーバメヤンのシュートが甘く、スマイラ・ディアキテがセーブすることに成功。リードを奪ったマリは、その後バカイ・トラオレ、セイドゥ・ケイタと連続でゴールを決め、試合を終わらせた。

(筆:Qoly編集部 K)

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