2012年1月31日(火) - スタッド・ドゥ・フランスヴィル(フランスヴィル)
Gabon
1
0-0
1-0
0
Tunisia
オーバメヤン
63'
得点者

開催国ガボンが好調チュニジアを接戦の末に破って3連勝を達成。開幕前には実力伯仲の「死の組」とも1部で呼ばれたグループCであるが、前評判が高かったモロッコとニジェールの不振に地元チームの奮闘が加わり、明暗が大きく分かれる結果となった。

試合内容としてはガボンは決して大きく上回ったわけではない。特に試合開始からしばらく、ハーフタイムが空けてからの数分は一方的に押される状態にもなった。前者はチュニジアの前に出る勢いに押され、後者は4-4-2への変更にチームが上手く対応できなかったことが原因である。

前半はクザンのハイボールへの強さをサポートの乏しさから生かせず、攻めはサイドからに限定され、クロスは中央に合わず上手くチャンスを作れなかった。後半開始と同時にマディンダを投入し、オーバメヤンをトップに移して4-4-2に変更。

しかしオーバメヤンはクザンと縦の関係を作るのではなく、横並びになって前に張るだけ。2トップのコンビネーションが生まれず、結局のところ前線は機能しない状態となっていた。そのため、ただ中盤が薄くなっただけという微妙な変化であった。

だが、ターゲットとなっていたクザンが後ろに下がるようにポジショニングすることで、63分にビッグチャンスが訪れる。縦パスを収めたクザンがすかさズ裏にスルーパス。左から抜け出していったオーバメヤンがシュートに持ち込み、先制点を奪取。初めて2トップが機能した場面で、初めての決定機を生みだし、そして得点に結びつけた。

チュニジアにとっては、後半ペースを戻していただけにこれは痛い失点だった。

前半は良い出来とはとても言えなかった。最初は上記の画像のようなフォーメーションでスタートし、ムサクニを中心としたトライアングルで素早くボールを回し、見事な崩しを見せるなど攻撃的なサッカーを繰り広げ、チャンスを生み出した。

しかし途中から守備のバランスを考えたのか、ムサクニを中心に、左にヘリファ、右にジェマーという3トップに変更し、攻撃参加していたサイイとベン・ヤヒアを中央に絞らせた。おそらく、序盤からフォーメーションの兼ね合い上ムソノ、ムエレがフリーになりやすく、そこにセンターハーフがマークに行くと中央が空き、クザンの高さが生きる可能性があると考えたからではないか。

ところがこれはムサクニの周りのサポートを著しく減少させた。ヘリファは特に中央にサポートに行けなくなり、ボールが前線で回らない。チャンスが劇的に乏しくなる結果となったのである。

後半に入るとヘリファ、ジェマーが中央に絞るようなポジションを取り、攻撃は改善された。再開からわずかな時間で三人のトライアングルからチャンスを生み出すなど、チュニジアの良さが現れ始めていた。

失点後は前節までのスタメンであったシハウィとアラギを投入し、4-2-3-1に変更。フィジカルが強くドリブルでの持ち上がりが期待できるシハウィが中央でコンビネーションの基点となり、前線の攻撃力を増加させた。またセットプレーではガボンの守備に甘さがあり、終盤にチャンスが連続した。

だが、それを生かすことは出来ず。好調チュニジアすらもホスト国の勢いを止めることに失敗した。

ツꀀ

なお、他会場の結果は以下の通り。

2012年1月31日(火) - スタッド・ダンゴンジェ(リーブルヴィル)
Niger
0
0-0
0-1
1
Morocco
得点者
79'
ベランダ


(筆:Qoly編集部 K)

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