2012年1月23日(月) - スタッド・ダンゴンジェ(リーブルヴィル)
Gabon
2
2-0
0-0
0
Niger
オーバメヤン
エンゲマ
30'
45'
得点者


もう一つの開催国であるガボンが開幕を勝利で飾った。大会前に「ダークホースになるのではないか」と言われていたニジェールを圧倒し、モチベーションの高さを感じさせる内容だった。

前線に早いタイミングでボールを送り、サイドバックがすかさず上がって攻撃の枚数を揃え、ワンタッチパスを多用して崩すか、オーバメヤンやエンゲマのドリブルで仕掛けるシステム。ガボンは、運動量が多く切り替えが速いコレクティブなプレーを見せた。

序盤から試合のペースを握ってほぼ一方的に攻め、ニジェールの守備の雑さを利用してチャンスを連続して作り出した。特に一度奪われてからのプレスで取り返し、波状攻撃に持ち込んでクロスという攻めが効果を発揮。

30分には先制点を奪取。ポコがルーズボールの奪い合いに勝利し、右サイドの裏に抜けたエンゲマがふわっとしたクロスを入れ、ファーポストでオーバメヤンがヘディング。決定的チャンスを見逃さずにリードを奪う。

さらに前半終了間際にも追加点。左サイドからのクロスが一度ブロックされるも、ムルンギがすかさずプレスで奪い返し、ムソノが再び折り返す。オーバメヤンがヘディングで合わせ、GKに弾かれたところをエンゲマが押し込んでゴール。前半のうちに2点の差を付けた。

対するニジェールは、不運もあったが全体的には前評判の良さを全く感じさせないプレーに終始した。攻撃は孤立するマーズに放り込むだけの曖昧なプレーが大半。これ自体は強みを生かすという点で決して悪いとは言えないが、得点を量産できる形ではない。

なので、勝利のためには失点しないことが肝心だったのだが、最終ラインは不安定の一言。クロスでは簡単にマークを外し、パスは常に危険で、ミスも頻発。プレスを受ければ簡単にボールを失った。2点だけしか失点しなかったことがむしろ幸運である。

交代枠を早くに使い切ったうえに70分に入ったばかりのムタリが負傷、残りの20分を10人で戦わなければいけなかったのは明らかに不運だったと言えるが、もし最後まで11人でプレーできていたとしても勝利は難しかっただろう。

(筆:Qoly編集部 K)

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