1月14~15日、UAEの各地でプロリーグ第11節が開催された。マラドーナ監督が率いるアル・ワスルは、敵地でアル・アハリと対戦し、1-2と久々の勝利を挙げた。
38分にグラフィッチのPKで失点。しかし78分には新加入のイラン代表FWモハマドレザ・ハラトバリがユースフ・モハメドに倒されてPKを獲得し同点、83分にもハラトバリが基点になりクロスからオウンゴールを誘って逆転を果たした。
アル・ワスルは、今期序盤こそ上位に位置していたが、第5節以来勝ち星に見放され中位に沈み、マラドーナ監督に対する風当たりも強くなっていた。マスメディアからは「もっと専門家を呼ぶべきでは…」と解任論も出ていた。
先月はUAE代表GKマジド・ナセルが「もう負け飽きた。僕はチームを出たいよ。良いサッカーが見たいなら、皆アル・アインの試合に行くべきだね。僕らはもうリーグを勝つ資格はない」とインタビューに答える(後に謝罪し残留した)など、内紛も起こっていた。だが、1ヶ月半という時間を経てようやく結果を出せたようだ。
しかしマラドーナ監督は、この試合でも機嫌は良くならなかったようだ。試合を裁いたレフェリーに対して、いつものように激しく不満をぶつけている。
「満足しているが、全然満足していない。見過ごせない場面があったから、幸福を表現することなど出来やしない。これで感情が変わることはないよ。ペナルティキックについては話したくないね。アル・ナスルとの試合でも95分に同じような場面があったんだぜ。もう何も言いたくないね。
いつもは私は審判について話すことはない。しかし審判があまりにも試合の結果を左右するから、今日は言わせて貰う。あれはペナルティじゃない。ボールに行っていた。時にサッカーには運が必要なものだが、他のチャンスで我々が勝てたことが不思議だ。
グラフィッチが大きくボールを蹴り出しても警告が出なかったが、ウチのラシド・イサが同じ事をやったらイエローカードだ。アル・ワスルだけに適用される規則なのか?
もちろん怒っているさ。私に何をして欲しいんだ? こんなばかげた判定を見ても、座ってコーヒーを飲んでろっていうのかい?」
また、結果が出ないチームに対してさらなる補強を要求していることも明かした。
「勝つためには補強が必要だ。前は勝っていたからその要求はしなかったが、今は新しい選手を必要としている。全ての試合で最高のメンバーを揃えられる、ビッグなチームが必要だ」
一方、敗れたアル・アハリのキケ・フローレス監督は全く逆の発言をしている。
「我々は完璧なプレーをしていたんだけどな。最後の10分で奇妙なことがずいぶんと起こったね?」
(筆:Qoly編集部 K)