ペナルティック(以下PK)と言えば、キッカーとゴールキーパーが対峙する1vs1の勝負を想像するが、1vs1から2vs1に変化させるトリックPKがあることをご存じの方も多いだろう。そして、その最新版が今月12日にポーランドで行われた親善試合で見られたものだ。

だが、このトリックPK。動画をご覧の通り、手数をかける割には意外と成功率が高くないことでも有名。2005年に当時アーセナルに所属していたピレスとアンリも挑戦したが、呼吸が合わずに失敗したことをご存知の方も多いだろう。

ちなみに、全ての要素がきっちりハマると、このような形でゴールを奪える。映像は82/83シーズンのアヤックス、PKスポットに立ったのはあのヨハン・クライフで、パスを受けたのはイェスパー・オルセンだ。

さらに、補足すると、このトリックPKを編み出した発案者として知られているのがベルギーが生んだ伝説的ストライカーである、リック・コッペンス。1957年に行われたW杯予選(ベルギー対アイルランド)にて彼が披露した“元祖トリックPK"に魅了されたサッカー少年は数知れず、当時10歳だったクライフは何度も真似、それから25年後には実践している。

(筆:Qoly編集部 T)


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