2001年にセリエAへ初昇格し、いきなり大旋風を巻き起こしたキエーヴォ。以降、2008年に一度セリエBへ降格したものの、それも1年であっさりと再昇格。同じヴェローナの伝統クラブ、エラス・ヴェローナが近年下部リーグに低迷していることもあり、“Asini Volanti”(空飛ぶロバ)、キエーヴォの存在感は地元でも高まるばかりだ。
オーナーのルーカ・カンペデッリ氏。健全にクラブを経営しながらセリエAに定着している。
プレシーズンで昨季モデルを使用するなど、2011-12モデルがなかなか表に出てこなかったキエーヴォだが、10月2日のチェゼーナ戦でようやく新しいサードを披露。今回、5大リーグ最後のクラブとして登場することとなった。
ミランからローンで加入中のパロスキ。3節のパルマ戦で今季初ゴールをあげた。
サプライヤーは2010年から契約しているGivova。イタリア南部カンパニア州、サレルノ県のスカファーティに本社を置くスポーツ用品メーカーは、セリエAでは他に先日紹介したカターニアにウェアを提供している。
「ミラクル・キエーヴォ」の数少ない生き残り、ペリシエ。現在はキャプテンを務める。
キエーヴォのユニフォームといえばやはり、1300年代にヴェローナ黄金時代をもたらした名門貴族、スカラ家に関連したモチーフが外せない。今季もカングランデ1世の騎馬像が入ったホームを筆頭に、アウェイとサードにはスカラ家の紋章をデザインとして採用。ホーム以外はエンブレムもスカラ家に因んだ“梯子”のものを使っている。
腹部にスカラ家の紋章が透かしで入った水色のサード。Paluaniはオーナー企業。
白のアウェイは未登場。こちらもスカラ家の別の紋章が透かしで入っているようだ。
いろいろ試行錯誤しながら今季のユニフォームを紹介してきましたが、今回のキエーヴォでとりあえず5大リーグをコンプリート。今後はこれまで通りの最新ネタと、後回しにしていた一部クラブのアウェイやサード、その他リーグのクラブ、あるいは「あのクラブは今」といった形で気になったものをお届けしていく予定です。(機会があれば今季のベストユニフォーム投票なども)
(筆:Qoly編集部 O)
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ