反体制派が首都トリポリの大部分を制圧したことで、一大転換点を迎えているリビア情勢。22日には、カダフィ大佐の長男ムハンマド、次男セイフイスラムの両氏に続き、三男のサーディ氏が拘束されたことが伝えられたが(※その後、セイフイスラム氏は健在であることが判明)、この三男のサーディ・カダフィ、特にセリエAのファンには馴染み深い人物だろう。
ペルージャでの入団会見時から既に“カタギ”の雰囲気ではなかったカダフィ。
サーディ・カダフィは2003年、セリエAのペルージャに2年契約で加入。イタリアはリビアの旧宗主国であり、大のサッカーファンだった彼はそれ以前からイタリアサッカー界に多額の資金援助を行っていた。本人も、自身が所有するリビアのクラブで活躍?し、リビア代表でプレーしていたが、ペルージャ入りが“ピッチ外での貢献度”により実現ことは明白で、当時チームを率いていたコズミ監督の苦悩は察するに余りあるものだった。結局、カダフィがペルージャで出場したのは1試合のみ。その試合で飛び出た、「明らかに運動をしていない人の走り方です」という解説者のコメントは、ある意味でサッカー史に残るものに違いない。
デル・ピエロの表情にもやりづらさが伺える。
2005年のペルージャ退団後も、ウディネーゼ、サンプドリアに所属。ウディネーゼ時代に1試合出場しており、セリエAでは通算2試合の出場記録を残している。
(筆:Qoly編集部 O)
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