この夏、もっとも移籍市場を賑わせている選手はこの男に他ならないだろう。バルセロナへの移籍が秒読みと言われ、移籍金は4000万ユーロとも5000万ユーロとも言われている。

わずか17歳でチリ代表にデビューしたサンチェスは、爆発的なスピードと生まれ持った敏捷性を活かし、切れ味鋭いドリブルを仕掛け相手守備網を突破するドリブラー。股抜きなどの遊び心もプレーに織り交ぜ、失敗を恐れず果敢に勝負を挑む姿も好印象を与えるプレーヤーだ。

2010-2011シーズンはイタリア代表のディ・ナターレとのコンビで爆発。活躍は国外へと伝わり、マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督からラブコールを送られるなど、シーズン終了後の移籍先に注目が集まった。

現在、移籍に向けてクラブ同士の交渉は続いているが、コパ・アメリカが終わる頃には行く先は決まっているだろう。代表でのサンチェスは、ビエルサ監督の時代には3トップの両サイドで起用されたが、ボルギ監督にはウディネーゼで開花させた得点感覚を買われ、2トップの一角として期待されている。インテル、ミラン、ユヴェントスを脅かした“El Nino Maravilla”がコパ・アメリカでも旋風を巻き起こすに違いない。