2011年6月22日(水) - ヌエボ・エスタディオ・コロマ(トレオン)
United States
1
0-1
1-1
2
Uzbekistan
コロマ

47'

得点者
18'
54'
ダフラトフ
マフスタリエフ(PK)


初戦でニュージーランドに大敗したウズベキスタンが、第2戦ではアメリカを破るというアップセットを成し遂げた。ゴールラインを割ったはずのシュートを認めなかったり、怪しいPKを取ってくれた主審の判定に助けられた場面はあったが、内容でも時間と共に徐々に安定感を増していった。

ボールは相手に保持させたものの、人数をかけて守ってカウンターを仕掛けたウズベキスタン。各個人のフィジカルが弱く、クロスボールやセットプレーであっさりマークを外す悪い癖があり、さらに最終ラインのフィードが非正確であるという欠点は見られ、ピンチは迎えた。

しかし果敢なインターセプトで2トップとギドの間の連携を潰すことは達成。また相手の決定力不足、24分にはE・ロドリゲスのCKから導かれたM・ロドリゲスのヘディングがゴールラインを割ったが、上記のように主審が見ておらず失点を免れることに成功した。

そして18分、キャロルがクリアボールを真上に打ち上げたミスを利用し先制。落下点に入ったハキモフが繋ぎ、後方から上がってきたダフラトフがミドルシュート。これがゴールに突き刺さり、見事にリードを奪取した。このためにサイドバックが上がる必要がなくなり、困っていたクロスボールを防ぐことも可能になった。

後半開始直後には、セットプレーからのクリアボールをダンに拾われ、入ったばかりのコロマに同点ゴールを許してしまう。しかし53分、リスタートからの長いボールをハキモフが収めてスルーパスを送ると、裏に飛び出したマフスタリエフがDFに倒されPKを獲得。自ら決めて決勝点を奪取した。

対するアメリカは試合を通してあまり内容はよくなかった。前半は2トップが止められてしまったことでボールを貰いたがるギドと前線が離れ、攻撃がスピードアップせず。クロスボールは効いていたが、失点後はサイドを閉められてしまった。

後半は前線の左にコロマ、右サイドバックにスミスを投入して4-3-3に変更。前線に人数がかかるようになり攻撃はスピードアップ。身体能力に優れたコロマも存在感を見せた。しかし一方、試合には入れなかったスミスは再三裏を抜かれ、守備の穴となってしまっていた。

戦術的な狙いは確固たるものがあったし、改善策も論理的ではあったが、上手く予想通りに機能しなかった。そして運もなかった。アメリカにとっては神が降りてこなかった試合だったと言えよう。

ツꀀ

なお、他の試合の結果は以下の通りとなった。

●グループC / ウルグアイ 1-0 ルワンダ 【得点:パイス(90+5')】

●グループC / カナダ 2-2 イングランド 【得点:ジャラリ(50')、ロバーツ(87') / モーガン(46')、タルゴット(77')】

●グループD / チェコ 1-0 ニュージーランド 【得点:ユリシュ(28')】


(筆:Qoly編集部 K)

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