2011年6月21日(火) - エスタディオ・ウニベルシタリオ(モンテレイ)
Japan
1
0-1
1-0
1
France
石毛(PK)
49'
得点者
24'
イェシン


初戦のジャマイカ戦に勝利し、勝ち点3を獲得した日本U-17代表。アルゼンチンを3-0で圧倒した強豪フランスとの第2戦目も、課題はあったものの互角の戦いを見せて引き分けに持ち込んだ。

フランスは黒人選手が多く、チームとしての連携は乏しいが個人の能力は高い。それを生かすため、人数をかけた守備からカウンターで仕掛けるプレーが得意。スタイルとしてはナイジェリア代表などに近く、ヨーロッパと言うよりもアフリカのサッカーといえる。

その攻撃力を削ぐため、日本はまずボールを保持し、無理に攻め急いで縦パスを相手に引っかけない、ハイボールをはじき返されてグダグダのまま反撃を受けない、この2点に留意したポゼッションによる守備を敢行した。攻撃は中央の鈴木武蔵がサイドに流れ、逆に中には早川や望月が入ってチェンジし、動きを作ってチャンスを狙った。

しかし相手をまず押し下げるためスペースがなく、はじき返されてはいけないので簡単に仕掛けやクロスも入れられない。それはある程度予想にあったようだが、24分に失点してしまったのはプランにはなかっただろう。カウンターでズマに持ち上がられてDFを引きつけられ、エンクスが左サイドから折り返し、バイタルエリアにフリーで飛び込んできたイェシンにミドルを決められた。

結果的に苦しい前半となったが、後半は逆に光明が差し込んだ。投入した南野があまり機能しなかったのは予想外だっただろうが、フランスがリードを守りに、あるいは引き分けでもいいという意識で臨んできたため、プレーに余裕が与えられた。プレッシャーが緩まったため徐々に仕掛けられる場面が増加した。

そして49分には早川からのパスを受けた石毛が縦に進出、ペナルティエリア内でDFに挟まれて転倒。ファウルに値するプレーではなかったが、主審はPKを宣告。石毛が自らこれを決め、ラッキーなゴールで同点に追いつくことに成功。

このあと訪れた決定的なチャンスは2度決めることが出来ず、最終的にはやや「惜しい結果」にはなったが、1-1は最高ではないものの悪くないスコアである。第3試合のアルゼンチン戦に引き分ければ2位以上が確定、負けても決勝Tに進出できる可能性は高い。

ツꀀ

なお、他の試合の結果は以下の通りとなった。

●グループA / 北朝鮮 1-1 オランダ 【得点:カン・ナムグォン(48') / フラフェンボッシュ(75')】

●グループA / メキシコ 0-1 コンゴ 【得点:エスペリクエタ(40')、フリオ・ゴメス(85') / エパコ(73')】

●グループB / ジャマイカ 1-2 アルゼンチン 【得点:バーネス(89') / ホナタン・シルバ(23')、プフ(63')】


(筆:Qoly編集部 K)

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