2011年5月29日(日) - シダード・デ・バルセロス(バルセロス)
Gil Vicente
3
2-0
1-1
1
Fatima
ルイス・カルロス
ジョアン・ヴィレラ
ウーゴ・ヴィエイラ
2'
29'
90+4'
得点者
72'


モレイラ




リーガ・ゾン・サグレス昇格の残り一つの枠は、2位に付けていたジウ・ヴィセンテがものにした。勝利すれば昇格が決定という状況の中、最下位のファーティマを相手に3得点。同時刻に行われた試合で既に昇格が決まっていたフェイレンセが引き分けたため、ジウ・ヴィセンテには2部優勝の座まで転がり込んだ。

まずは試合開始からわずか1分あまり。右サイドからカルリトスがクロスを入れると、DFが触ってファーに流れたボールをルイス・カルロスがシュート。いきなりの先制点を奪取した。

リードしたことから慎重な戦いにシフトし、守備を固めながら戦うようになる。そして29分にはさらに大きな展開から2点目を追加。右サイドの深い位置からクーニャが逆サイドの裏に鋭いフィードを送る。反応したルイス・カルロスが飛び出し、ドリブルで仕掛けて折り返し。内側に追い越したジュニオール・カイサラが受けてさらに中に送り、飛び込んできたジョアン・ヴィレラがボレー。鮮やかな展開でリードを広げた。

72分にはクラウジオ、バティスタの連携ミスから生まれたクリアミスで1点を返されたものの、それ以外に大ピンチと言える場面は作られず。さらにメストレが87分に二枚目の警告で退場し、数的優位の状況も手にした。

そしてロスタイム、GKのアンドラーデが上がってきた相手のセットプレーを防いでカウンター。長いボールに飛び出した途中出場のウーゴ・ヴィエイラが無人のゴールに蹴り込み3点目を奪取。勝利を確実なものにした。

一方既に最下位、降格が決まっているファーティマは今日も「惜しい」サッカーだった。彼らは比較的ポゼッションで組み立てようとするチームなのだが、ボランチの展開力がなくパスミスが極めて多い。さらに繋いで遅い攻めになった結果、相手の守備が整って可能性が低いミドルシュートやモレイラの強引な突破に頼ってしまう。加えて守備の弱さが致命的で、一対一の勝率が悪い上に、攻撃時にラインを高く上げるため長いボールで裏を取られてしまうことが頻繁に起こる。理念に能力が追いついていないサッカーであり、降格もやむなしといえよう。

(筆:Qoly編集部 K)


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