2011年5月22日(日) - エスタディオ・ナシオナウ(オエイラス)
Vitoria Guimaraes
2
2-5
0-1
6
Porto
アルバロ・ペレイラ(OG)
エジガル




20'
23'




得点者
2'
21'
35'
42'
45+4'
73'
ハメス
ヴァレラ
ロランド
フッキ
ハメス
ハメス


ヨーロッパリーグを制したFCポルト。タッサ・デ・ポルトガルの決勝でも遺憾なくその力を発揮した。守備ではやや不安定なところは見せたものの、圧倒的な攻撃力で前半のうちに大量5得点を奪い、試合を決めた。これでポルトは02/03シーズン以来となるリーグ戦、欧州カップ戦、国内カップ戦の三冠達成となった。

先制点はキックオフからわずか2分で生まれた。ベルスキが中央のスペースにドリブルで進出し、DFと接触しつつも右にパス。フッキが4人に囲まれながらもキープして繋ぎ、体勢を立て直したベルスキがシュートに持ち込んだ。これが相手選手に当たって弾かれ、ちょうどゴール前に詰めていたハメスの元に転がった。

20分にはセットプレーからロランドのクリアミスからオウンゴールで追いつかれるも、その直後にハメスのアーリークロスからヴァレラがボレーシュートを決めて再びリード。23分にもまたセットプレーから失点を喫したが、35分にもハメスのフリーキックからマイコンがヘッド、クロスバーに当たったところをロランドが押し込み3点目を決めた。

さらに42分にはフッキが右コーナーキックから直接ゴールを狙い、ニアを抜いて4点目。前半ロスタイムにはフェルナンドのコントロールミスからPKを奪われたものの、ベトがエジガルのシュートを完璧な読みで防ぐ。加えてそこからのカウンターが成功。フッキが左サイドでアンデルソンをぶち抜きアーリークロスを入れ、ファーで余っていたハメスがキーパーを抜いてゴール。5点目を奪取した。

後半は警告を貰ったフェルナンドを下げ、サイドバックの攻撃をより抑えてローリスクのプレー。その中で73分、再びジョルジュ・リベイロのフリーキックを防いだところからカウンターを決めて6点目を奪う。左サイドでヴァレラがボールを収めて右にサイドチェンジ、フッキが飛び出してクロス。ファーでフリーになっていたハメスがヘディングを決めた。ハメスは2アシストに加えてハットトリック達成の大活躍となった。

大敗したギマランエスも決して悪いパフォーマンスではなかった。いや、むしろ普段の彼らと比べてもかなり良い内容であった。

ジョアン・パウロからタルジーノ、アレックスへ、フレイレからファウジへの角度を付けたフィードを多用し、サイドバックの裏(特にアルバロ・ペレイラの)を狙う戦術は序盤ポルトの守備をズタズタに切り裂いた。タルジーノの突破からは数度の決定機が生まれており、2得点を導いたセットプレーも彼が取ったものだ。

しかし多くのチャンスを逃し、さらに前半終了間際のPKも外した。前半の終わり頃からはポルトが大量リードを奪ったことでサイドバックが上がらなくなってきて、さらにフェルナンドがサイドのカバーに来る場面も増加。徐々に戦術の機能性も失っていった。もし序盤の決定機を生かせていたら、もっと有利な状況で戦えたはず。決定力の差が響いた試合だったと言えよう。


(筆:Qoly編集部 K)


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