今夜のセリエA第37節でカリアリと対戦するミラン。新ユニフォームのお披露目の場になる事は既にお知らせの通りだが、ミランにとってはそれ以上に来季の補強に関わる試合となる模様だ。

カリアリはミランのアッレグリ監督の古巣だが、彼がかねてよりカリアリの2名の選手に興味を持っているのは周知の事実だ。それはラッツァーリとマルケッティである。彼らは今シーズン常にミランとの関連が騒がれてきた。

ラッツァーリは26歳の左利きのMF。今季のカリアリでは左インサイドハーフで起用されているが良質のクロスを上げる事のできる選手だ。ミランに移籍した場合も同じポジションで起用されるだろう。今季のミランの中で左インサイドハーフはもっとも流動的なポジションであった。アンブロジーニ、ガットゥーゾ、ボアテング、ピルロ、フラミニ、セードルフ、ヤンクロフスキ、エマヌエルソンと多くの選手がこのポジションでプレーしたが最終的にはコンディションをキープしたセードルフの元に収まった。またピルロがこのポジションで起用された事も興味深いシーズンであった。ヤンクロフスキは退団が決定しており、セードルフ、ピルロ、アンブロジーニはまだ来季の契約を結んでいない。ラッツァーリの確保は将来へ向けた投資でもある。

マルケッティは昨年のワールドカップでゴールマウスを守り、昨年の夏には移籍すると言われていた選手だ。しかし、移籍問題でクラブと揉めた為、今季は1年間飼い殺し状態で過ごしている。2006年のワールドカップメンバーであるアメーリア、モナコから加入したローマの退団は決定的な為、アッビアーティと競わせる選手としてマルケッティの移籍は濃厚と言われている。

なお、両選手は共に金銭での移籍になると目されている。

(筆:Qoly編集部 N)


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