マンチェスター・ユナイテッドのFWベルバトフは、今シーズン終了後の去就が注目されている選手の1人である。今季のベルバトフはプレミアリーグで21ゴールを奪っており得点ランキングの首位に立っているが、ハビエル・エルナンデスの台頭で先発する機会も減っており、移籍の噂が耐えなかった。ベルバトフとユナイテッドの契約は今季終了後あと1年残っており、チームは契約延長に向けた話を近い将来始めると考えられているが、3年前にベルバトフを3000万ポンドで売却したトッテナムに復帰するという話が浮上した。
ベルバトフはすでに30歳。ユナイテッドとしては1年づつの契約延長を考えているが、交渉が決裂した場合、2012年の6月にはフリートランスファーで放出する事になってします。その為、ユナイテッドはスパーズに売却する事を考えているというのが『デイリー・ミラー』紙の主張である。トッテナムもベルバトフの復帰はやぶさかではなく、800万ポンド以内であれば支払っても良いと考えている様子。なお、トッテナムは2006年にレヴァークーゼンからベルバトフを移籍させた時には1090万ピンドを支払っており、2008年にユナイテッドに移籍するまで102試合に出場し、46ゴールを記録している。
ベルバトフの移籍の話は日に日に大きくなっており、ベンチを温める機会が増えるほど、移籍への思いは募るだろう。ファーガソン監督はチチャリートことハビエル・エルナンデスを育てる計画を持っており、ウェイン・ルーニーとの2トップをベストのコンビと考えているようだ。チャンピオンズリーグの準決勝でファーガソン監督がどのような布陣を敷くかどうかで、プレミアリーグ得点ランク首位のベルバトフの考えが決まるのではないだろうか。
トッテナムのハリー・レドナップ監督も現在のストライカーに満足してはいない。レドナップ就任後野心的なクラブとして飛躍的な成長を続けるトッテナムだが、パヴリュチェンコ、クラウチ、デフォー、ロビー・キーンは皆帯に短し襷に長し、という感も否めず、プレミアリーグトップ4の常連となるには苦しい陣容だ。ベルバトフの爆発的な得点力と前線でのキープ力はレドナップにとって喉から手が出る程欲しいところだ。
ユナイテッドが800万ポンドというバーゲンセールを行うかは疑問符が残るが、ファーガソン監督は不満分子をチームに残さない方針を採ってきているだけに、今夏の移籍は大いにあり得るだろう。
(筆:Qoly編集部 N)
【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名