今季、自らがオーナーを務めるクラブ、ユナイテッド・シッキムに移籍したインド代表伝説のストライカー、バイチュン・ブティア。現役選手、サッカースクールの経営者、兼クラブオーナーという「三足の草鞋」を履いて新たなスタートを切った彼が、地元メディアのインタビューに答えた。

(サッカーに携わる人間として、新たなイニングを迎えますね。どんな気持ちですか。選手だけであったときとは違いますか?)

「興奮しているよ。長年追いかけていた夢が実現したんだ。良いチームを作ることが出来たし、この1ヶ月の間良いトレーニングをした。良い結果が出ることを期待しているよ。残念なのは、私が負傷で試合に出られないことだが、すぐ戻ってくるよ」
「しかし、今の私には選手だけをやっていた時とは違う責任がのし掛かっている。チーム構成もそうだし、経営の状況も……そのほかにも沢山ね。ただ、選手としてピッチに出たら、勝利のためにプレーするだけさ」

(ほとんどのプレーヤーは、引退後は指導者を目指します。しかし、あなたはクラブを所持する道を選んだ。なぜでしょうか?)

「それは選手たちに良い環境を提供したいからだ。とても重要なことだよ。選手としても、コーチとしても、優れた設備を要求する。私はそれを提供できる。AIFF(インドサッカー協会)は電車賃を提供しているが、我々はそれに代わって最高の宿泊施設を提供している。選手が外に出て、ベストを尽くす動機になるだろう」
「我々はお金を儲けようとはしていない。良い共同経営者に巡り会えて幸運だった。このクラブをインドのモデルケースにしたいと考えている。もちろんコーチングも勉強中だ。しかし、それだけに自分を縛るつもりはないんだよ」

(あなたが経営しているサッカースクールと連携する計画はありますか?)

「若者たちには無限の可能性がある。スクールの目標は、多くの中からベストの才能を見つけ出し、大きな舞台に送り出すことだ。シッキムの政府が我々に賛同して、土地を与えてくれたよ。外国の知識も学ばせたい。カルロス・ケイロスの支援の元でニューデリーに設立されたバイチュン・ブティア・サッカースクールに注目してくれ。ただ、シッキムからは遠いからなあ…」

(筆:Qoly編集部 K)


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