現在チェルシーに所属するニコラ・アネルカは、かつて1シーズンだけレアル・マドリーでプレーしたが、『chelseafc.com』の中で苦心していた時期を振り返った。

「イングランドからスペインへ渡ったんだけど、全てが正反対だったよ」
「おれはそのことを知らなかったから、本当に大変だった。シンプルな生活を望んでいたんだけど、マドリードではそれが出来なかった。ロンドンの時みたく普通に外出なんて出来なかったんだ」
「おれはビッグスターになりたかったわけじゃなかったのに、そうはいかなかったんだ。目立つのはピッチだけで良かったんだけどね。“ギャラクティコ”のように新聞を賑わすことも嫌いなのに、彼らはそれを許さなかった。それが大きな問題だったんだ」
「何をしてるか。どこに行ったか。何を買ったか。全てが話題にされたよ。それはおれにとって奇妙な話で、まったく望んでいる形じゃなかった」
「そして、その環境面での問題はピッチにも影響した。力を発揮出なかった理由だよ。外が上手くいってないと中でも上手くいかないものなのさ」
「まぁ、チームに馴染むことも難しかったよ。言い訳にはならないけど、スペイン語が全然喋れなかったからね。1シーズンでチームを去ったのもそのためだ。今の自分は本当の自分でないと感じていたからね。でも、最後には最高の時間を過ごせたよ。チャンピオンズリーグを優勝できたし、準決勝ではゴールも決められた。ただ、いずれにせよ、難しいシーズンだった」

(筆:Qoly編集部 T)

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