UEFAの会長ミシェル・プラティニは、パリで行われた会議の中で注目の発言を行った。
「フットボール界で問題視されている経済危機は壁にぶつかっている。このまま改善されなければ、彼らは自分で自分の首を絞めることになるだろう」
「2年前のことだ。私は避けることのできない困難に直面していた。そして、今年、UEFAのクラブライセンス制度をクリアできなかった5つのクラブを大会から除名し、ここ4年間の収支報告書を提出するように求めた。さらに伝えたよ。『気をつけるように。2014年に我々は決断を下すことになる』とね」
そして、今会議では具体的に挙げられることはなかったが、「いよいよ実行に移すのではないか」と噂されているのが、UEFAライセンスの中にサラリーキャップ制を盛り込むという話である。プラティニは予てより、「欧州のサッカークラブは非常識的な経営を行っている」と指摘しているが、最も不安視している点は、彼らが支出の大部分を人件費(給料や移籍金)に充て、さらに、その不足分を借金でまかなっているという問題である。つまり、この大きな課題を克服するためには、人件費の圧縮をクラブ側に求める必要があると考えているのだ。
まだ、現実的な話は進んでいないようだが、FIFAの会長選挙への立候補を避け、UEFA会長の座を保持した“将軍”が大鉈を振る日は近いかもしれない。
(筆:Qoly編集部 T)