この17日で28歳になったポルトガル代表MFラウール・メイレレスはリバプールでもその地位を確固たるものにしつつある。


■キャリア

そんな彼とフットボールとの出会いはある意味押し付けられたものだった。父親がボアビスタで理学療法士をしていたこともあり、6歳にしてボアビスタの下部組織へと入団。だが、U-16代表に選ばれるまではフットボーラーとして生きることをイメージできなかったという。


その後、2004年には少年時代には忌み嫌っていたというライバルクラブのFCポルトへと移籍。だた、CL制覇を果たしたモウリーニョともども主力選手が抜けた直後だったことで最初は苦しんだ。

「ポルトでの最初の年は何も勝ち取れなかった。新しくチームを作るのは難しいけど、(レギュラーを奪取し、チームタイトルも得た)2年目はパーフェクトだったね」

ポルトガル代表でも主力としての地位を築くと、2010年にはリバプールへと飛躍。

「プレミアリーグでのプレーを夢見続けてきたけど、トップクラブでとは考えもしなかった。リバプールがオファーをくれた時、答えはひとつしかなかったよ」
「アンフィールドは最高! このスタジアムでこのサポーターの下でプレーできるのはアンビリーバブルだね。プレミアのサッカーはスピーディーでテクニカルじゃないけど好きだよ。自分もテクニカルなタイプじゃなくて、チームワーカーだと思ってるしね」
「ポルトでは常に勝者だったから、今シーズン(不調だったリバプール)の状況は歯痒い。リバプールはビッグクラブだし、勝つことに慣れているはず。常に支えてくれるサポーターたちを満足させるためにも全ての試合に勝たなきゃならない。彼ら(=サポーターのサポート)はそれに値するよ」

■タトゥー&愛妻Ivone

背中にある巨大な(龍の)タトゥーの意味を聞かれたら、こう説明するという。

「守り神さ。日本の神話に出てくる完璧な創造物だよ」
「(タトゥーが)普通じゃないことは分かってる。でも、マルティン(シュクルテル)やアッガーと同じだよ。穏やかで内気に見える彼らもタトゥーをしてる。タトゥーが大好きなんだ、趣味だね」

首にある母親と愛娘(Lara)の誕生日の数字を含め、50回以上も針を入れている。それは21歳のときに結婚した愛妻Ivoneも同様だ。

「同じ日に同じとこに(タトゥーを)入れた。それ以来続いてるんだ」

メイレレスはスパイクにも”IVONE”と妻の名を縫い付けていて、そこからも2人の間柄が伺える。


■ヘアスタイル

「雨風といったイングランドの気候は髪によくないんだ。だから、娘に剃ってもらった。まだ6歳の子だから少し危なっかしかったけど、彼女を信じたよ。いい仕事をしてくれたね。前よりこっち(スキンヘッド)のほうが気に入ってるよ」

■ファッション

「イングランドのファッションは好きだよ、でも大学生みたいだね。ドレッシングルームで自分みたいな格好してる選手は誰もいない。みんなに何それ?って見られるけど、(自分のスタイルを)変える気はないよ」

今冬に新戦力を加えた影響もあり、反攻を開始したリバプール。そのなかでメイレレスの輝きがさらに増せば、チームとしても一層の飛躍を遂げることが出来るはずだ。

(筆:Qoly編集部 I)

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