スタジアムの作りというものは意外と脆いものだ。一部分が欠損したり、倒壊しているケースは数十年前では多々起こっていたことであり、インフラ整備や安全面が疎かになっている地域の建物は、未だに事故を起こしている。しかし、それがリーガエスパニョーラのクラブ、ビジャレアルのホームスタジアムであるエル・マドリガルで起こるとは誰も予想出来なかっただろう。

それは、(現地時間)25日に行われた、EL決勝トーナメント一回戦2nd.leg、ビジャレアル対ナポリ戦でのことだ。1st.legは0-0に終わり、互いに勝利が必要という緊迫した状況だったが、先制点を奪ったのはアウェイのナポリ。17分にマレク・ハムシークが難しいボールを頭で合わせ、待望のゴールを獲得した。ハムシークは応援に駆け付けたナポリ・サポーターが陣取るエリアへダッシュし、彼らを煽った・・・、だが、その瞬間、前のめりになったサポーター達の圧力に耐えられなくなったフェンスが崩壊。多くのナポリスティがピッチへ落下したのである。幸いなことに、最前席の高さは低く、すぐにスタジアム常駐の警備員や医者が駆け付けたこともあり、大事には至らなかったが、2011年にもなってこのようなクラシカルなハプニングが起こるとは・・・。ナポリスティの熱さとエル・マドリガルの脆さには驚かされるばかりだ。

※ちなみに、試合は2-1でビジャレアルが勝利

(筆:Qoly編集部 T)

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