ペップ・グアルディオラとジョゼ・モウリーニョ。それぞれバルセロナとレアル・マドリーの指揮官であるということもあり、彼ら度々比較される。「どちらが監督として優れているか・・・」。このテーマの結論を出すには数十年後、彼らがサッカー界から身を引くまで待たないと難しいかもしれない。だが、バルセロナの会長サンドロ・ロセルは、少なくともグアルディオラを推す支持者である。彼は、ことあるごとにグアルディオラの“凄さ”を口にし、モウリーニョよりも名将の要素があることを強調している。しかし、グアルディオラを後押しするわけではないが、彼が確実にモウリーニョよりも優れている点があることに触れたい。

「私はチームを日々愛しているが、グアルディオラのことはそれ以上に愛している。モウリーニョの給料はグアルディオラのそれよりも上回る。バルサにとって、グアルディオラとの結びつきは感情的、感傷的なものなんだ。一方、マドリーにとって、モウリーニョとの結びつきは純粋にプロフェッショナルなものだ」

上記の言葉は、グアルディオラが新たにクラブとの契約期間を一年延長した際に発せられたロセルのものであるが、つまり、「グアルディオラのほうがコスト面では優れている」と言うことだ。無論、タイトルの総合計ではモウリーニョのほうが勝っているだろうし、シーズン平均のタイトル数でも分があるかもしれない。だが、クラブに労力(出費)をかけさせず、その上、クラブから愛されるグアルディオラの功績は、ある意味ではモウリーニョを上回っていると言えるのではないだろうか。

※契約書にサインをするグアルディオラ

(筆:Qoly編集部 T)

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