今年もトルネオ・ディ・ヴィアレッジョの季節がやって来た。第63回大会となるトルネオ・ディ・ヴィアレッジョ2011は2月21日から開催され、3月7日のファイナルまで熱戦が繰り広げられる。
日本ではあまり馴染みの無い大会だが、正式名称は「Viareggio Cup World Football Tournament Coppa Carnevale」で、通称名がトルネオ・ディ・ヴィアレッジョ(Torneo di Viareggio)。この大会は1949年から続く伝統ある大会で、イタリアのヴィアレッジョで毎年開催され、世界各国のクラブユースチームが参加。イタリア国内クラブのプリマヴェーラ(ユースチーム)はこの大会を目標とし、多くのスカウトが未来のスター候補をチェックするために足を運ぶビッグイベントである。
過去の大会に目を向けると、優勝回数上位3クラブは、フィオレンティーナ、ミランがそれぞれ8回、ユヴェントスが7回と地元イタリアのクラブが占める。また、現在トップレベルで活躍するマリオ・バロテッリ、クラウディオ・マルキージオ、セバスティアン・ジョヴィンコといった選手達も、かつてこの大会に参加し才能を遺憾なく発揮した。
さて、話は戻って今大会の注目チームは、やはり前回大会の覇者ユヴェントス。続いてインテル、ミラン、ローマ、フィオレンティーナ、ジェノアなどセリエAでも常連のクラブだ。若手育成に定評のあるアタランタとエンポリも面白いだろう。そして今年は日本からも名古屋グランパスU-18チームが参戦。グループステージではミラン、サッスオーロ、ノルウェーのスターベクと同居している。優勝争いも気になるが、やはり日本の若き才能たちがイタリアの地で大暴れしてくれる事を期待したいところだ。