元ブラジル代表FWのロナウドが、ブラジルの新聞に対して引退する事を明らかにした。

34歳になったロナウドはコリンチャンス2011年シーズンまでの契約となっているが、先日のコパ・リベルタドーレス第1ステージ敗退を受け引退を早めた模様。リベルタドーレス敗退後はファンからのブーイングを浴びていた。14日は引退発表が行われるという。

怪物、フェノーメノ(超常現象)など形容する言葉には事欠かない、希代のゴールマシーン。ブラジル国内では早くから注目され、94年アメリカW杯に18歳でメンバー入り。96年のアトランタ・オリンピックにも出場し「マイアミの奇跡」として知られる日本戦にも後半から出場した。若い頃は圧倒的なスピードとドリブルを武器に異次元のプレーを見せ、インテルのシモーニ監督に「戦術はロナウド」と言わしめ、バルセロでは味方のロブソン監督が頭を抱えてしまうほどの活躍ぶりだった。

しかしインテル時代の1999年に右ひざ十字靭帯を断裂し、1年後の復帰した試合で同じ個所を完全断裂。近くにいた選手は「ブチッ」という音を聞いたという大惨事だった。復活後は常にコンディション不良、100kgを超えるほど脂肪を身にまとい、ピッチ外での不摂生で有名になるなど、その面影は薄れていった。

しかし、怪我の後、よりゴールハンターとして研ぎ澄まされたプレーを身につけた。追走したオレゲール(元バルセロナ)が肉離れを起こすほどのスピード、有無を言わさぬシュート力と正確性、インテリジェンスを発揮し、2002年W杯で得点王を獲得、大会後に加入したレアル・マドリーでも「銀河系軍団」のエースとして活躍。その後は、イタリアのACミランに移籍するも、2008年、両膝の腱を断裂という大けがをまたしても負い、治療も兼ねてブラジルに帰国。コリンチャンスに加入していた。

(筆:Qoly編集部 N)

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