Braga
|
0
|
0-1
0-1 |
2
|
Porto
|
---|
得点者
|
45' 67' |
オタメンディ オタメンディ |
---|
2位に大きな差をつけて首位をひた走るポルトが、アウェイで難敵ブラガを一蹴。序盤こそやや苦戦したものの、徐々にペースを掴み、堅い守備を崩して勝利をあげた。
ポルト自慢の3トップは非常に警戒され、なかなか前を向かせてもらえず、上述のように序盤は生きる場面が生まれなかった。しかし、ブラガの攻めの人数が少なかったため、慣れるに従ってカウンターの起点を高確率で潰すことが可能になった。波状攻撃を続けることによって相手の最終ラインの位置を下げることにも成功。そのため、20分を過ぎるとほぼ敵陣内でプレーできるような展開に持ち込めた。
そして前半終了間際、セットプレーからクリアされたボールを拾って再度攻撃を仕掛け、右からのクロスをヴァレラがシュート。ディフェンダーに弾かれたところをオタメンディがゴールに蹴り込んで先制点を奪取。3トップは消されていたものの、押し込んでいたことによって攻撃の回数を増やし、ディフェンダーが前線に残った場面を作ったことでマークのズレを利用できた。
さらに後半、相手が反撃に出てきたために徐々に3トップが前を向いてプレーできる場面が増加。スペースを利用して追加点を狙った。そして67分、フッキのフリーキックが壁に当たってこぼれたところに、再びオタメンディが詰めてシュート。試合を決定付ける2点目を奪った。
その後は何度かピンチはあったものの、カウンターから2度フッキが裏に飛び出してキーパーと一対一になるなど試合を優勢に進め、最後まで2点のリードを守りきり勝ち点3を獲得した。
敗北したブラガは、ポルトの3トップを抑えるまでは良かったものの、攻撃で力を発揮できなかったことが仇となりジリ貧になってしまった。また前半にパウロン、後半にヴァンディーニョが負傷でプレー続行不可能となり、戦術的な交代が不可能になったことも不運だった。
序盤こそ最終ラインが高い位置を保ち、前線では素早くトライアングルを作ってカウンターを仕掛けたが、その後縦に送るパスをことごとくカットされるようになった。前にボールを納められなくなり、最終ラインが下がり、攻撃にかかる枚数も減少。
後半にはウーゴ・ヴィアナを投入し、2バック状態になりやすい相手のサイドの裏を使い、相手の守備が横に広がったらリマが縦に飛び出すという攻めの流れを作ったものの、逆に守備は崩壊。失点はセットプレーからであったが、それ以外でも何度も決定的なピンチを迎えた。
守り切るための戦術は作れていたが、「守りながら点を取る」という手段が機能したのは最初の20分のみ。もしそこで点を取れていれば流れは違ったかもしれないが、先行できなかった時点で勝利の可能性はほぼ失われたと言える内容だった。
(筆:Qoly編集部 K)
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ