2011年2月10日(水) - サンティアゴ・ベルナベウ
Spain
1
0-0
1-0
0
Colombia
シルバ 86'
得点者


世界王者スペインの今年最初の試合が行われたベルナベウには前代表監督アラゴネスなど重鎮も姿をみせたが、肝心の試合内容は芳しいものとはならなかった。

試合は予想通りスペインペースで進むが、最初にビッグチャンスを迎えたのはコロンビア。ゴール前で相手ボールを奪いA・アギラールが至近距離からシュートを放つが、カシージャスに阻まれ得点ならず。ピンチを凌いだスペインはその直後イニエスタのお膳立てを受けたビジャがGKまでかわすが、シュートをポストに当ててしまい絶好機を逃す。その後もポゼッションで優位に立つスペインに対し、CFタイプではなく技巧派レフティー G・モレノをトップに置くコロンビアはサイドからのカウンターで応戦。前半終了間際、左サイドを突破したアルメーロがスペインゴールに迫るが、0-0のまま試合は折り返しを迎えた。

前半終盤に両サイドハーフのポジションを入れ替えたコロンビアは後半から元に戻すとともに、アンチコを下げカルロス・サンチェスをアンカーに投入。一列前に上げたA・アギラールに前から相手を追わせる。後半も調子の上がらないスペインは55分にトーレス、カソルラ、アルベロアを一気に投入するが、コロンビアに逆襲を許すなど冴えない展開が続く。その後さらに、ヘスス・ナバス、ダビド・シルバ、ジョレンテまでピッチへ送り出すが攻撃は停滞したままで、終盤はむしろコロンビアが幾度もチャンスを掴むなどペースを握られる有様。このままスコアレスで試合終了を迎えるかに思われた86分。右サイド ナバスのクロスをニアに走り込んだシルバが見事なタッチで合わせ、ようやくコロンビアゴールをこじ開ける。ロスタイムのロダジェガのシュートは枠をかすめ、命拾いしたスペインはコロンビア相手に苦しみながらもなんとか勝利を手にした。

ファールも厭わない激しいボディコンタクトで挑んできた相手に対し、冴えない90分を過ごした世界王者。だた、年明けからミッドウィークの試合もこなしている選手たちには疲労の色も見え、致し方ない面もあったといえる。試合後のデル・ボスケの表情も楽観的だった。4-0の大敗を喫した前のポルトガル戦とは違い気概を見せたと選手を讃えるとともに、来月に再開されるEURO予選に向けていい準備ができたと語った。そのEURO予選は3月25日にグラナダで行われる予定だが、チェコとの一戦では世界王者らしい堂々たる試合を期待したい。


(筆:Qoly編集部 I)

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