2011年1月19日(金) - カタールSCスタジアム
0
0-0
0-3
3






得点者
70'
83'
90+3'
アフシン
M・ヌリ
アル=ブルーシ (OG)

2連勝で既に決勝トーナメント進出を決めていたイランは、控えの選手を中心にしたメンバーでこの試合に望んだが、UAEに対して3得点、無失点と快勝。大会で唯一グループリーグを全勝したチームとなった。

レギュラーを奪うという意欲の高いイランの選手たちは、立ち上がりから非常に激しいプレスと少ないタッチのパス回しで攻撃的に戦った。試合開始からしばらくはUAEを苦しめたが、20分あたりからDFが前に上がった裏のスペースを頻繁に狙われるようになり、徐々に苦しい展開となった。最終ラインが慎重になり、中盤が下がったことで前線は孤立し、アフシンの飛び出しや突破に賭ける展開が続いた。

さらに後半になってゴラムレザ・レザイーが投入され、アフシンが左サイドに移ると、攻撃のシステムの変化に慣れるまでに時間がかかった。スペースで貰いたがるアフシンと違い、レザイーは足元で貰いたいタイプ。相手が積極的に来ているときには、前線が孤立していてレザイーの良さを生かすことは出来なかったし、左サイドの攻撃は試合開始当初からあまり機能していなかった。

だがUAEの運動量が落ちて中盤が間延びし始めると、レザイーの突破力が生き始めた。そして70分、そのレザイーが右サイドを飛び出してクロスをあげると、ゴラミがヘディングで合わせる。不運にも2度クロスバーに弾かれたが、そのこぼれ球をアフシンがゴールに押し込んで先制点を奪取する。直後にアフシンがキーパーに対するアフターチャージで2枚目の警告を受けて退場してしまったが、79分にUAEにも退場者が出たため試合の流れは大きく変わらず。

カウンターでスペースを生かすイランはさらに追加点を重ねる。83分にはレザイーのカットインでスペースを開け、パスを貰ったモハメド・ヌリがヘイダリとのパス交換から2点目をあげる。またロスタイムには、ドリブルで持ち上がったレザイーがキーパーを抜き、その時に流れてしまったボールをUAEのディフェンダーであるアル=バルーシが自陣ゴールに蹴り込む。これでイランに3点目がもたらされ、直後に試合は終了。苦しんだ時間帯もあったが、結果的には大勝を収めることとなった。

UAEは20分から60分あたりの攻勢に出た時間帯に先制点を奪えなかったことが響いた。決定力不足という点を最後までカバーできず、ある程度のチャンスは奪いながらもマタルやハリルといったエースのシュートがひとつもゴールに入らないまま大会を去ることとなった。


(筆:Qoly編集部 K)




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