1992年11月8日(日) - 広島ビッグアーチ
Japan
1
1-0
0-0
0
Saudi Arabia
高木 36'
得点者

第1回のアジアカップが行われたのは1956年。開催地は香港だった。それから36年。記念すべき10回大会で初めてアジアカップを主催した日本。グループステージをなんとか首位で通過し、準決勝では接戦の末に中国を撃破。11月8日、決戦の舞台となった広島ビッグアーチは満員の観衆で埋まり、チアホーンが鳴り響く中、サウジアラビアとの試合が始まった。

サウジアラビアは初参加した84年、さらに前回の88年と、アジアカップ2連覇中の王者。まだW杯出場こそなかったがカウンター攻撃はアジア屈指の鋭さを誇り、89年に開催されたU-17ワールドユースで優勝するなど若い芽も育ってきていた。対する日本は、中国戦で退場したGK松永、さらに累積警告の森保が出場停止。松永の代わりは前戦と同じく前川が務めたものの、ボランチにはまさかのラモスが起用され、左の中盤に吉田が入った。

決勝ということもあってか日本にはやや硬さが見られ、試合は序盤からサウジペースで進む。ただ、大会を通じて成長してきたオフト・ジャパンも懸命に対抗。チャンスを伺った。そして36分、左サイドからカズが上げたクロスを中央でフリーの高木。この大会でなかなか結果を出せなかった、地元サンフレッチェ広島のストライカーが胸トラップから左足で豪快にゴールへ叩き込み、見事な先制点を奪う。その後は高木と同じ広島所属の前川ら守備陣が踏ん張り、結局試合は1-0のまま終了。日本は地元開催のアジアカップで初優勝を果たし、以降アジアの強豪国としての道を歩んでいくことになる。

(筆:Qoly編集部 O)



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