1
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1-0
0-0 |
0
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スレイマン |
41' |
得点者
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前節シリアに敗戦を喫したためジョゼ・ペゼイロ監督を解任し、アル=ジョハルを指揮官に復帰させるという荒療治を行ったサウジアラビア。ところが今日もヨルダンに対して不甲斐ないサッカーを展開し、守備のミスから失点。結局0-1で試合を終え、2連敗で早くも大会を去ることとなった。
監督が変わったことから、以前よりはやや縦に早い展開が見られるようにはなったが、それも微々たる物。相変わらず3人目の動きや飛び出し、追い越しが少ない中でボールを回そうとし、無駄に攻撃に時間をかけてしまう状態にあった。幸いにも前半20分あたりから相手の最終ラインが下がっていったため、押し込める時間帯も作れたが、攻撃の機能性の低さもあって大きなチャンスは作れずじまい。しかも、41分にゴールキーパーのミスから失点してしまい、守備でも不安定さを露呈した。
後半はアル=シャムラニを投入し、アル=カフタニをシャドーに置いた攻撃的な3トップに変更して反撃を狙ったものの、この程度の小手先の修正ではどうにもならなかった。終盤には相手が1点のリードを守るためにベタ引きになったため圧倒的に押し込める時間帯が訪れたものの、強引なプレーや無理なロングシュートも多く、決定機を生かすことが出来なかった。
ヨルダンはその混乱を上手く利用できたことが勝利に繋がった。日本戦で見せたような精力的かつ組織的なプレスでボールを奪い、前線が素早く仕掛けてカウンターを完成させるという戦術は機能したが、前半の25分以降からハーフタイムまでと75分以降のプレーは決して褒められるものではなかった。日本戦で負傷した主将アケルの不在からか、守備の意識が高くなると最終ラインはズルズルと下がってしまい腰が引ける状態だった。
しかし、前半の苦しい時間帯にスレイマンが苦し紛れに入れたクロスボールが、偶然前に位置していたワリード・アリの頭上を超えてゴールに吸い込まれて先制を果たし、終盤のピンチも切り抜けることができた。相手の悪さに助けられ、運にも恵まれての勝利であったと言えるだろう。
(筆:Qoly編集部 K)
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