Le Havre
|
0
|
0-1
0-0 |
1
|
Nantes
|
---|
得点者
|
11' | ヴァンキュール |
---|
第5節以降負けなし、開幕以来ホームでは1敗もしていなかったル・アーヴルについに土がついた。アウェイに乗り込んだナントが試合開始間もない時間に先制し、そのそれを守り切る形で決着がついた。
今日は珍しく4-3-3のフォーメーションを使ったナントは、なかば奇襲気味に序盤ペースを握った。特に高さのないリヴィエールズに対して高さがあるジョルジェヴィッチが重なる左サイド、そして数的優位で特にシェルーがフリーになりやすい中盤前目の位置が起点となり、攻撃を仕掛けた。
そして11分に先制点を奪取する。ロデランのフリーキックが壁に跳ね返ったところを、ヴァンキュールが再びシュートに持ち込む。これがDFに当たってコースが変わり、プラシドの反応した方向とは逆に転がって、ゴールの中に吸い込まれていった。
その後はプレッシャーをかけてきた相手に押される時間帯が長くなったが、ジロボジをアンカーに入れたことで中央のスペースを潰せたことが幸いし、セットプレーやヴィヴィアンの軽率なミス以外では決定的なピンチは迎えずに済んだ。後半にはカウンターも成功するようになった。相手GKプラシドが非常に当たっており、ジョルジェヴィッチがゴールラインまで1mでフリーのシュートチャンスを外すなど得点力は欠いたものの、冷静にゲームを進めたと言っていいだろう。
ついにホームで敗れてしまったル・アーヴルは、相手に引かれたときの強さを欠いた格好だ。非常に真面目なチームで、守備意識は高く、しっかりパスも回せる。各人が連携をつくろうという意識も高い。
だが、反面攻撃陣に個人で強みがある選手がいない。ジョヴィアルやディアロ、交代で入ったメンデス・ダ・グラサは機動力やシュート技術はあっても、高さやドリブル突破で脅威になれる選手ではない。メスルーブやボネはテクニックは高いが、どちらかというとキープとパス中心のチャンスメイカーだ。ベンチにも目ぼしい駒はない。
要するにスペースを消されてしまうと攻撃に怖さがないのだ。ハイボール、クロスボールは使えない、パスも決定的なところで回せないでは、相手も危険をあまり感じないだろう。普段はカウンターを中心に戦っているが、今日は序盤で失点してしまったため、自分たちで守備をこじ開けなければならなくなった。
実際この試合最大の決定的チャンスは、ロスタイムにプラシドからのキックを上がっていたフランソワが落としたプレーだった。これもジョヴィアルが外してしまったため、今季初めてホームで敗北を喫することとなった。
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ