2010年11月14日(日) - スタッド・ジェルラン(リヨン)
Lyon
1
1-0
0-0
0
Nice
ピエ
30'
得点者




スタッド・ジェルランで行われた日曜日のナイトゲームは、ホームのリヨンが前半に奪った一点を守って勝ち点3を奪取。順位を3つ上げて8位に食い込んだ。

リヨンは前半の45分をほぼ一方的に支配。全く攻めてこない相手に対してボールを保持し、ピンチらしいピンチもないままに押し込み続けた。それにしてはなかなかスコアは動かせなかったが、30分に左サイドからのグルキュフのクロスを、大外に飛び出したピエが合わせ、角度のないところからゴールに蹴り込んで先制点を奪取。その5分後にゴミスが足をもつれさせて倒れた場面がPKと取ってもらえる幸運に恵まれたが、これはオスピーナに防がれ2点目を奪うことは出来なかった。後半に入って相手が反撃の姿勢を見せてきたものの、それでも決して押し込まれ続けることはなく、課題の守備の弱さもそれほど表に晒されることはなかった。

しかし残り時間が少なくなり、70分が過ぎると、リヨンは1点を守ることを意識したか非常に受身になっていった。反撃を狙う相手に攻め込まれる場面が増え、布陣は下がり、前線は孤立し押し返せなくなった。さらに弱みである守備も露になり、徐々に状況が悪くなっていった。

結局失点は被らなかったものの、最後の試合を締める部分で大きな課題を残したといえる。これほどまでに優位に試合を進めた時間が長かったにも関わらず、一歩間違えば勝点を取りこぼす可能性を産み出してしまった。本当に強いチームは決してやらないことである。

もちろんフランスリーグにはそんな「本当に強いチーム」は見当たらないのであるが…

最初に完全に受身に入って45分を無駄に過ごしたニースは、この入りの悪さが結局最後まで尾を引いた。前半は全く何もしていなかったも同然で、リヨンの弱点を突く、あるいは長所を消す狙いすらも感じられなかった。ワントップのリュボヤはロングボール一発で点を取れるような選手ではないので、孤立してしまうとどうにもならなかった。

後半は早めにムルンギを投入して両サイドを攻撃的にし、展開に広がりを持たせたり、終盤には4-4-2に変更してさらに得点を狙う意識を見せた。相手が攻めさせてくれたがためにチャンスは作れるようになったのだが、得点力不足に苦しむニースには時間が少なすぎたようだ。

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