2010年10月26日(月) - ナショナル・スポーツ・コンプレックス(ヴィエンチャン)
Laos
6
2-1
4-0
1
Timor Leste
キトサダ
スカフォン
ラムナオ(PK)
コネカム
カンラヤ
キトサダ・S
11'
17'
47'
59'
62'
78'
得点者
9'





チキート







先に行われたフィリピン対カンボジアの試合が引き分けで終わったため、本大会出場には3点差以上での勝利が必要となったラオス。追い詰められた状況のなか、見事に大量6点を奪って東ティモールを圧倒。地元の観客の前で予選を突破してみせた。

ラオスの立ち上がりは不安を感じさせるものだった。積極的に前線に人数をかけて得点を狙いに行ったものの、焦りからか攻撃が中央に偏り、上手く相手を崩せない。しかも開始から9分、相手GKからのパントキックからチキートにミドルシュートを決められ、いきなり失点してしまったのである。 だがラオスはここで上手く立ち直ってみせた。失点からわずか2分、コネカムの左CKからDFがブロックしたボールを主将キトサダが体で押し込み、泥臭く同点に追い付くことに成功。さらに17分、右サイドにポジションを取ったカイソネのクロスを、ファーでスカフォンがヘディングシュート。フワっとした弾道でループ気味にゴールに吸い込まれ、逆転を果たす。

このリードで余裕が出たラオスは、徐々に東ティモールの弱点であるサイドを有効に使い始め、攻撃の機能性を大幅に向上させた。中盤はサイドチェンジを多用してピッチを広く使い、ウイングは精力的にタッチライン際の裏に走ってスルーパスを引き出し、決定的なクロスを放り込んだ。 前半は追加点を奪えなかったものの、後半は得点ラッシュ。まず再開直後に左サイドからの斜めのパスをスカフォンがスルー、受けたラムナオがダイレクトで裏に送る。動き直して飛び出したスカフォンがDFに倒されてPKを獲得し、ラムナオが決めて3点目。59分には右サイドからドリブルでカットインしたコネカムが、数人をかわす見事な突破から左足シュートを決めて4点目。それから間もない62分、コネカムの左CKから混戦でこぼれてきたボールをスカフォンが拾ってパス、カンラヤがゴールに突き刺し5点目。さらに78分にも同じく左CKから、ショートで出されたボールをカオヴィエンフェトがシュート。キーパーが弾いたところを交代出場のヴィサイが叩き、さらにDFがブロックしたボールをキトサダ・スクサヴァンがゴールに蹴り込んだ。

ラオスは3点差がノルマであったが、それを大きく上回る5点差をつけ余裕を持って本大会への切符を手に入れた。

なおスズキカップ本大会はベトナムとインドネシアの共同開催という形で行われ、予選が免除された6カ国に、この予選を勝ち抜いたフィリピン、ラオスを加えた8カ国で優勝を争う。12月1日に開幕を迎え、12月26日、29日に決勝の1stレグ、2ndレグが開催される。

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