14日と15日、都内某所にて、FLAGS TOWNの2011年春・夏向け展示会が開催された。

この展示会は日本サッカー協会(JFA)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が公認するグッズが一同に介するもので、毎年2度行われる。

2010年W杯後初の開催となった今回、会場に着いた時点でテーブル席は満席。これだけでも普通の展示会では珍しい光景だが、「これでも空いているほう」と教えられた。W杯の効果はこうしたところでも大きい様だ。ちなみに、テーブルの上にはサッカーボール型のチョコレートが置かれ、訪問者にふるまわれていた。


基本的にスポーツグッズの流通システムは近年、

展示会 ⇒ 発注 ⇒ 受注生産 ⇒ 注文アイテムが届く ⇒ 販売

という流れを組んでおり、今回展示されたアイテムが消費者に届くには数ヶ月から半年のタームがかかる。そのため、中には商品画像すらなく発注をせまられる状況も多いのだが、FLAGS TOWNの展示会は広辞苑の様なカタログがついており(さらにMr.ピッチ君のファイルが訪問者にはプレゼントされる)、販売者としては大変ありがたいシステムとなっている。

展示会に訪れるのは、小売店だけではなく、グッズを実際に作っているメーカー側の視察、オフィシャルショップ関係者なども多い。だが上述の通りカタログが優れているため、小売店側ではカタログだけ欲しいと考える人が少なくないそうだ。

商品のほうも今回からの新商品が大幅にアップ。特にアパレル関連を「カジュアルライン」と「スポーツライン」に分け、adidasやNikeといったサプライヤーとは違った方面の展開を考えている様に見受けられた。2009年秋には某新聞に「サッカーグッズはW杯の前年が最も売れるのだが、2008年よりも落ち込み大変厳しい状況」と報じられた。あれから1年。現場は希望に満ちているといって良いだろう。


諸事情から詳しい情報をここで流せないのは残念なことだが、スポーツグッズやアイテムのビジネスについては、これまであまりに知られていなかった様に思う。少しだけでも雰囲気がわかってもらえる様、これからも少しずつ記事を通して実情を記していきたい。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手