2010年10月16日(土) - スタジアム・ドゥ・トゥールーズ(トゥールーズ)
Toulouse
0
0-1
0-1
2
Paris Saint-Germain




得点者
17'
56'
サコ
エルディング


トゥールーズのホームに乗り込んだPSGが2点を奪って快勝を収めた。一時首位に立っていたトゥールーズはこれで5試合勝利なしとなり、8位にまで後退した。

PSGはこの試合に向けて相手に合わせた戦術を組んできた。サイドバックを出来るだけ上げず、守りに必ず4、5枚を残しておく。その分ボールを奪えばすぐに前線に渡し、後方からのサポートが必要になる前にクロスやシュートに持ち込み攻撃を終える。引き出されて自陣に大きなスペースを空けることなく、相手の得意とするサイドからのカウンター攻撃を封じるとともに、チームの強みである前線の強さを生かすというものだ。

効率的なサッカーでペースを握ると、17分に左サイドからのネネーのセットプレーで先制点を奪取。クロスをオアローが落とし、ファーでジュリが拾って仕掛け、DFと絡んでこぼれたところをサコがシュート。ゴールを決めて試合を先行。後半はかなり攻められる場面が増えたが、攻守のバランスを崩した相手にカウンターを仕掛けていった。そして56分にドゥヴォーのパスをカットしたネネーからのパスを、ジュリがダイレクトで裏へ送ると、それにエルディングが飛び出し追加点を決めた。この2点のリードをなんとか守り、勝利を手にした。

ここの所結果が出ずに苦しんでいるトゥールーズは、今日も戦術を完全に読まれた上に、反撃の場面でも決定力を欠いた。前半は相手に守られつつもサイドから何本かいいクロスが入り、特に左からの大きなボールで逆サイドにブローテンが余るという場面があったものの、シュートに手間取り得点に結びつかず。後半はリスクを冒してサイドバックを積極的に上げて攻撃力を高めたが、逆にスペースを突かれて失点。終盤には途中出場のマンサレが得意のドリブル突破から決定的なチャンスを幾つか生み出したものの、ゴールには結びつかなかった。

どのチームもトゥールーズへの対策が出来ているうえ、ジニャックの放出とペンテコート、ラルセンの離脱でFWの層が極めて薄い。急遽リヨンから獲得したタフェルもここまでパッとしない。急降下しているチームの状態は極めて深刻だ。

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