Lyon
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0
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0-0
0-1 |
1
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Saint-Etienne
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得点者
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75' | パイェット |
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リヨンのホームにて行われたローヌ・ダービーは、終盤にセットプレーから先制点を奪取したサンテティエンヌが、リードを守りきって勝利をあげた。これで勝ち点を16に乗せたサンテティエンヌは、単独首位の座も守った。
サンテティエンヌは試合内容ではかなり厳しい展開であった。序盤こそ素早いパスワークと手数をかけない鋭いサイドアタック、攻守に幅広く貢献できるペランとバトレスの才能を生かしたサッカーで優位に立ったものの、15分辺りからは持ち直したリヨンの前に一方的に守勢に立たされる時間帯が続いた。リヨンのプレッシャーは鋭く、最終ラインですらも余裕のないプレーを余儀なくされ、中盤で何度も危険なボールロストをしてピンチを迎えた。その結果、試合を通じて受けたシュートは26本。そのうちポスト、クロスバーに当たったのが3本。ゴールライン上でDFがクリアしたのが2本。無失点で終えられたのは幸運としか言いようがなかった。
そして先制点も数少ないチャンスを生かしたものだ。ペランがシェルストレムに倒されて得たフリーキックを、ここまで6試合6得点と乗りに乗っているパイェットがゴール右上隅に素晴らしいシュートを決めたのだ。上位に付けているチームの勢いと勝負運を感じさせられる試合であった。
逆に、それがリヨンにはなかった。試合開始から15分を除けば、ほぼ明らかな優勢の状態を保った。激しい前線からのプレッシャーは相手を確実に苦しめていた。欧州の舞台での経験が豊富なリヨンの選手たちはサンテティエンヌのプレッシャーにはほとんど動じることなくボールを運ぶことができた。高い位置でのボール奪取を続け、幾度となく決定的なチャンスを迎えた。
しかしグルキュフのセットプレーはなかなか良いところに飛ばず、シュートはことごとく枠を外れていく。しかも僅かなピンチの中から失点してしまい、勝ち点1すらも奪うことが出来なかった。選手の能力では確実に上回っていることを知らしめる内容を見せながら、結果だけが付いてこなかったのである。
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