PSG
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1
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0-0
1-2 |
2
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Bordeaux
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オアロー |
77' |
得点者
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67' 90+5' |
ディアラ シアニ |
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リーグアンの今シーズン最初のビッグゲームと言える一戦は、ボルドーがセットプレイから2つのゴールを奪ってロスタイムに勝利を手にする結果となった。
ボルドーは負傷でエースストライカーのカベナギを欠き、トゥールーズへの移籍が噂されるベリオンはメンバー外に。さらに開幕から調子が上がらないグルキュフをベンチスタートにしたことで、前線はほぼサブメンバーで構成されることとなった。
今季からチームを率いるジャン・ティガナ監督はパスサッカーを構築しようとしているが、この試合でも機能性は今ひとつに終わっている。前半は連携の未熟さに加えて相手の徹底したカウンター攻撃によってサイドバックの上がりが遅れ中央突破に偏り、全く脅威を与えることが出来ていなかった。35分あたりからはよりリスクをかけてサイドバックを上げ、さらにパスをより速く繋ぐことで多少攻撃力の向上が見られたが、バランスが取れていたのはオアローに同点ゴールを許すまで。それ以降は前がかりになりすぎて最終ラインのマークはガタガタになり、決定的なピンチを何度も迎えていた。
しかし67分にプラシルの左コーナーキックからディアラのヘッドが決まったことに続き、試合終了が間近に迫った最後のチャンスで、再びセットプレイから追加点を得ることとなる。ロスタイムに入って4分以上が経過したところで、途中出場のグルキュフが右コーナーキックを蹴ると、ファーポストに開いてマークを外したシアニがヘディング。これがゴールに決まって、土壇場で勝利をつかみ取った。
逆にPSGにとっては、あまりにも悲しい敗戦であった。内容では終始優勢を保っており、互角以下の状況には一度もならなかったと言っていい試合であった。使用した戦術はボールを奪ったら徹底的に裏を狙うカウンター。エルディングの飛び出しの上手さを生かし、ラインを高く保とうとする意識が強い相手の弱点を突く。さらにトレムリナス、シャルメという攻撃力に優れたサイドバックの上がりを抑える狙いがあるものだ。 これは完全に成功したといえる。序盤から何度も何度もボルドーの最終ラインを破り、特に同点に追いついてから試合終了までの間には3,4点取れるほどのチャンスがあった。しかしエルディングやネネー、ジュリが決定機を外し続けたことで、最後の逆転劇を許す結果になってしまったのである。
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