Uruguay
2
1-1
1-2
3
Germany
カバーニ
フォルラン
28'
51'

得点者
19'
56'
82'
ミュラー
ヤンゼン
ケディラ


FIFA.com 選定 Qoly.jp 選定
ミュラー(ドイツ) シュヴァインシュタイガー(ドイツ)

伝統的に良くスコアが動く試合となる3位決定戦は、その傾向に違わず両チーム合わせて5得点が生まれ、3-2というスコアでドイツが競り勝つ結果となった。

勝ったドイツはとても良い試合の入り方をした。相手がフォルランにあまり守備をさせず前に残し、4+4のブロックで完全なゾーンディフェンスを組んできたため、D・ペレス&A・リオス対エジル&ケディラ&シュヴァインシュタイガーという形になり、中央の3人のうち下がり目の1人がほぼ必ず余っていた。それを見て、最初はケディラがフォルランをマークし下がり目に位置していたのだが、5分も経たないうちにポジションを変更。ボールをより動かせるシュヴァインシュタイガーを下がり目に配置し、彼を中心とした連携で相手の守備を崩しにかかった。

そして19分、ケディラの持ち上がりを起点に左サイドに展開し、さらにヤンゼンがマイナス方向にクロスを送ると、狙い通りにバイタルエリアでシュヴァインシュタイガーが完全にフリーになっていた。ミドルシュートは一旦キーパーに弾かれるも、それをミュラーが詰めて先制点を奪取する。その後前半のうちに1点を返された上、後半の序盤は劣勢に持ち込まれて逆転ゴールを許すも、その展開の中でボアテンクの素晴らしいアーリークロスからヤンゼンのヘッドが決まり同点に持ち込むことに成功。さらに終盤には相手の疲弊を利用して主導権を奪い返した。そして82分にエジルの右CKから、ファーサイドでフリードリッヒが潰れて落とし、さらにディフェンダーに当たってこぼれたボールをケディラがヘディング、3点目を決めてこのリードを守りきった。

しかし、ウルグアイも決して悪い試合をした訳ではない。前述の中央での数的不利は「フォルランとスアレスを前線に残しておくことで攻撃力を保つ」ためのもので、織り込み済みのリスクである。事実ポゼッションではエジルやカカウが守備にも参加してくること、D・ペレスとA・リオスが下がりがちな上にゲームメイクが出来ないことからチャンスは作れなかったが、前半のうちにショートカウンターから1点を返している。

さらに後半はドイツから主導権を奪い返す場面もあった。その鍵は、両ボランチがより前に出てプレッシャーをかけること、その裏はCBが上がってカバーすることを徹底したことだ。これにより「得意なカウンターのために高い位置からボールを奪う」「中央の4+4のブロックの間、あるいはボランチの前でフリーの選手を作らせない」という効果を生み出し、弱点の修正に成功。51分には意表を突いたA・リオスのオーバーラップのクロスから、フォルランが逆転ゴールをあげた。ただ、やはりスタミナの消耗は激しく、70分過ぎに足が止まってしまい再び主導権を明け渡すことになったのが残念なところであった。

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