勝てばグループ内で圧倒的優位な立場となるガーナ。しかしセットプレーから先制点を許し、PKで同点に追いついたものの、その後の1人多い状況を生かすことができず。逆にオーストラリアは苦しい試合で勝ち点1をものにし、グループリーグ突破に望みを繋いだ。下記は、オーストラリア戦でのガーナ代表の出場選手を個別に評価したものである。
■No.1 マーク・シュウォーツァー 【GK】 7.0
PKを止められなかったのは仕方のないこと。他はほぼパーフェクト。強烈なシュートを片手で外にはじき出す筋力は流石。
■No.2 ルーカス・ニール 【CB】 5.0
前半は4点台のパフォーマンスであったが、後半はラインを的確に統率し、何とか評価を平均点に戻した。しかしベテランの彼がガーナのスピードを抑えるのは難しいだろう。
■No.3 クレイグ・ムーア 【CB】 5.0
ニールと同じく後半に頑張りを見せた。ただ彼らにとってガーナの選手は基本的に得意な相手とは言い難いので、前半の出来は仕方ない。だからチームは前からプレスをかけたのだろうし、それが崩れてしまったのだから。
■No.5 ジェイソン・クリナ 【DH】 4.5
前半にガーナのプレスに晒され、何度か大ピンチの原因となった。後半は守りを重点的に行ったが、ガーナの決定力不足に助けられた印象も否めない。
■No.7 ブレット・エマートン 【RH】 5.5
老体に鞭を打って…というほど年ではないが、最後までよく走っており、ヴァレリに次いで2位の走行距離を記録。決定的な仕事はしなかったが、攻守にしっかり貢献していた。
■No.8 ルーク・ウィルクシャー 【RB】 6.0
前半はアサモアーにやや抑えられたが、後半は人数が少ない中で右サイドから的確な攻撃参加、正確なクロスを入れ続け、セットプレーでもチャンスを作った。
■No.10 ハリー・キューウェル 【FT】 4.0
故意ではないだろうが、ハンドを冒して退場。本来はこれで3点台になろうものだが、10人になったことが結果的にそれほど悪くない後半になったので、筆者の心は広くなった。
■No.14 ブレット・ホルマン 【ST】 6.0
魂と勢いでプレーする彼の個性が遺憾なく発揮された。良くも悪くも空気に流されないのは才能。
■No.16 カール・ヴァレリ 【DH】 5.5
前半は4点台、後半は6点台。前半は何度もボールを奪われてしまったが、後半は足を止めずに攻守に常に絡んだ。12km近く走った運動量を評価。
■No.21 デイヴィッド・カーニー 【LB】 4.0
スピードが衰えているチッパーフィールドより彼がいいと送り出されたのだろうが、軽率な上がりと効かない守備でやや足を引っ張った。
■No.23 マーク・ブレシアーノ 【LH】 5.0
得点の起点にはなったが、なかなか流れの中では活躍できず。攻撃が出来ない状態なら、もっとカーニーを支えてやっても良かったと思うのだが。
■No.11 スコット・チッパーフィールド 【LH】 6.0
途中出場のミッドフィルダーとしては良い出来だったといえる。サイドバックとボランチの間に入り込みチャンスを伺った。決定的なヘッドを外していなければ7.5。
■No.9 ジョシュア・ケネディ 【FT】 4.0
前線で柱になり、与えられた役割の半分はこなしたが、得点を得るという仕事をこなせなかった。チッパーフィールドとは違い彼はストライカー。決定的なチャンスを外したのはいただけない。
■No.17 ニキータ・ルカヴィツャ 【FT】 5.0
時間は短かったが、持ち味であるアスリート能力と思い切りの良さは見せた。
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ