試合中に鳴り響くブブゼラ、FKが決まる気配すら感じないジャブラニ。共に大会開始前から注目を浴び、大会が始まってから賛否両論となっているが、それよりも個人的に気になるのは、NIKE社のスパイクである。
ELITEシリーズと銘打たれた同シリーズ。ピッチ上で所狭しとオレンジ×シルバーのスパイクが踊るため、ブブゼラ、ジャブラニ以上に気になる存在になってきたのだが、一見同じ様に見えて、MERCURIAL、T90、CTR360 、TIEMPOの4種類のモデルが存在している。
とはいえ、これは元々存在したMERCURIAL、T90、CTR360、TIEMPOの4モデルを「ELITEモデル」として集約した格好。普段から派手な色のスパイクを履かないプレーヤーも、今大会ではこのど派手なスパイクを履いてピッチに立っているため、非常に目立っており、同じ様なカラーリングにする事で「同じスパイク」と錯覚させる効果を得ており、抜群の宣伝効果をもたらしているのだ。
スポーツの世界大会におけるNIKE社、Adidas社などのスポーツサプライヤー戦争は続いているが、今回のワールドカップでは「ジャブラニ」に注目が集まる事でAdidas社が、スパイクでは「ELITEシリーズ」を展開した事でNIKE社が勝利したのではなかろうか。ちなみに前回ドイツ大会の優勝国であるイタリア代表はPuma社のユニフォームをまとっていたのは余談である。
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