Ghana
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1
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1-1
0-0 |
1
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Australia
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ギャン(PK) | 25' |
得点者
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11' | ホルマン |
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FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
ギャン(オランダ) | シュウォーツァー(オーストラリア) |
先週はアフリカ勢最初の勝利をあげたガーナであったが、退場者を出したオーストラリアを攻めきれず、勝ち点1の獲得に終わった。
序盤はオーストラリアの、なかば奇襲気味の強烈なプレスに押され、その流れのままキングソンがブレシアーノのフリーキックをこぼしたところをホルマンに詰められ失点。しかしその後はガーナがペースを戻す。戦術は、ヴァレリ、クリナの両ボランチにボールが入ったところを狙ってボールを奪い、ショートカウンターを仕掛けること。加えてウィルクシャーにアサモアーをぶつけてマークさせ、逆に右サイドをアユー、タゴエの個人能力を使って崩すこと。これが機能し、25分にアユーのキープからメンサーのシュートを導き、ゴールライン上でハンドを冒したキューウェルを退場に追い込んだ。さらに得たPKもギャンが決め、同点。
1-1の状態で迎えた後半は、相手に合わせたシステムは捨てられると読んだのだろう。フォーメーションはタゴエが右、アユーが左、トップ下にアサモアーと、中盤はセルビア戦と同じ形に変え、ボールを保持して様々なところから攻撃を仕掛けられるようにしていた。ところが、数的優位という有利な状態で後半を迎えながら、ガーナは逆に苦しむこととなった。原因はオーストラリアが後半に仕掛けてきた戦術、そして点を取らなければならない焦りからくる強引に過ぎる攻めと決定力の不足の2つだ。
オーストラリアは9人を自陣に引かせて厚いブロックを形成し、前半個人技に押されてズルズル下がった最終ラインもそれを修正。また前半にボールを失うことが多かったボランチを飛ばすことにより、危険を逃れるとともに、相手を一度下げさせることも行っていた。ガーナはそんな相手にボールを持たされる格好となり、高いセンターバックがいるために中央を重点的に攻めさせられ、厚いブロックの前にミドルシュートばかりを連発。それがことごとく決定力を欠き、時折枠に飛んでもシュウォーツァーの前に弾かれた。
「個々のドリブルの能力はともかく、シュートの決定力や押し込んだときのアイデアがない」のはガーナが元々持っている欠点である。つまり、結果的にオーストラリアがそれを利用したという試合であったと言える。
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