Cote d'Ivoire
0
0-0
0-0
0
Portugal
得点者


FIFA.com 選定 Qoly.jp 選定
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) ヤヤ・トゥレ(コートジボワール)

グループGの2位を争うことになると思われるチーム同士の対戦は引き分け、痛み分けという結果で終わった。

終始試合をコントロールしていたのはコートジボワールだった。それは選手個々の能力だけでなく、戦略が上手く機能したからである。リトリートに近い形で自陣に9、10人が引いてブロックを形成し、ポルトガルに「動く」スペースを与えず、足元にパスを「出させて」インターセプトを狙う。そしてサイドから反撃を仕掛ける。ポルトガルはサイドバックが上がる傾向があり、ウイングの守備参加が少なく、左に守備力に長ける選手がいないという性格があるため、それを狙ったのだ。

だが結果として引き分けで終わったのは、ポルトガルがそれになんとか耐えたからだ。前半はダニーの守備意識の欠如による孤立無援の状況をコエントランが耐え凌ぎ、パウロ・フェレイラの裏を機動力で突いてくるジェルヴィーニョの攻めをカルヴァーリョ、アウヴェスがギリギリで封じた。後半はダニーを右に、ロナウドを中に入れて攻撃の打開を狙ったが守備が結局機能しなかったため、すぐにダニーを交代。左にシモン、中にロナウド、右にデコという形に変更し、サイドを固めて完全に守備に回った。そして86分にはデコを交代、ロナウドを右に回し、ティアゴをボランチに入れて中盤を厚くした上で、メイレレスを右サイドのカバーに回すという策を打った。

このため試合は最後まで膠着。コートジボワールが試合を支配したが、ポルトガルが後手後手ながら何とか誤魔化して勝ち点1を得た、という内容だったと言える。

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