現在、イタリア代表の一員としてW杯に参加している、ジェンナーロ・ガットゥーゾだが、今大会は彼にとって最後の代表戦になるかもしれない。代表引退を明言しているわけではないが、近年は膝の故障に悩まされており、自身の体調のことも考えて、おそらく、大会終了後に代表から身を引く決断をするだろう。

「もう33歳になるが、おれが任される役割をこなしていくには、段々と難しくなってくる年齢だ。今は、イタリア国民のパワーを借りてようやく動いているようなもんだよ(笑)」
「昨季は、おれにとって大変なシーズンになったけど、リッピはそんなおれにチャンスをくれた。『その期待に応えなければ!』という使命感に燃えているんだ。みんな、おれがどんな性格かよくわかっていると思うけど、まだ体の中にはハングリー精神や欲望というものが残っている。もし、おれの中にそれらが消えたら、コーチに素直に伝えるよ。セリエAでサッカー選手をやってこれたのもそれが大きな原動力だった。そういう“気持ちの部分”がなかったら、頑張っても3部リーグの選手になることが精一杯だっただろうな」
「(引退後のことは考えていますか?)さっきも言ったが、まだおれには“熱い情熱”が宿っている。だから、引退は考えていない。だけど、いつか、イタリア代表の監督として、世界王者の称号を掴みたいな」

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