若きスター候補が次々と登場する一方で、引退という決断をした選手たちも多くいる。今シーズンは大スターの引退はなかったものの、イングランド・サッカーのファンにはなじみの深い、渋いベテランたちが多くピッチを去ることになった。

リンヴォイ・プライマス Linvoy PRIMUS
Position DF

Date of Birth 1973年9月14日
Height/Weight 178cm/78kg
Carrer
チャールトン~バーネット~レディング~ポーツマス
ハリー・レドナップが重宝した、ラスタな髪型が特徴のDF。攻撃面の貢献は皆無だったが、危機察知能力の高さと速いプレッシングを武器に、クレバーなプレーを見せた。熱心なクリスチャンで、オフにはチャリティー活動に積極的に携わっていた。2007年には自身の改宗体験をつづった「Transformed」という自伝を出版している。膝の怪我のため、引退。

ディーン・アシュトン Dean ASHTON
Position FW

Date of Birth 1983年11月24日
Height/Weight 185cm/78kg
Carrer
クルー・アレクサンドラ~ノーリッジ~ウェストハム
2000年にクルー・アレクサンドラでデビューし、ノーリッジを経て2006年にウェストハムに加入。クルー時代からそのパワフルなプレーは評価が高く、アーセナルが獲得を検討したこともあった。引退の原因となった怪我は、2006年8月、イングランド代表の合宿でショーン・ライト=フィリップスと衝突した際に負ったもの。アシュトンは数日後のギリシャ戦で代表初キャップを刻むはずであった。近年3部から代表まで上り詰めた選手はアシュトンだけであり、アラン・シアラーの後継者として大きな期待を寄せられていた彼が代表合宿で負った怪我で引退することになったのはなんとも皮肉である。

リカード・スキメカ Riccardo SCIMECA
Position MF/DF

Date of Birth 1975年6月13日
Height/Weight 185cm/80kg
Carrer
アストン・ヴィラ~ノッティンガム・フォレスト~レスター~WBA~カーディフ
イタリア系のスキメカは、アストン・ヴィラのユース出身。セントラル・ミッドフィールド、センターバック、サイドバックなど多くのポジションに対応する便利屋として知られた。1998年にはイングランドB代表にも選出されている。グローインペイン症候群に苦しみ、12月に引退を発表した。

ニール・クレメント Neil CLEMENT
Position DF/MF

Date of Birth 1978年10月3日
Height/Weight 183cm/78kg
Carrer
チェルシー~レディング~プレストン・ノース・エンド~ブレントフォード~WBA~ハル~WBA
1970年代に活躍した元イングランド代表のサイドバック、デイヴ・クレメントの息子で、チェルシーで1996年にプロデビューしたDF。左足の強烈なキックを武器に、FKやPKを得意としていた。WBAでは10シーズンでリーグ戦256試合に出場、これは2000年以降ではクラブの最多記録である。膝の怪我が完治せず、引退を決意した。

パトリック・ベルガー Patrik BERGER
Position FW

Date of Birth 1973年11月10日
Height/Weight 185cm/78kg
Carrer
スパルタ・プラハ~ボルシア・ドルトムント~リヴァプール~ポーツマス~アストン・ヴィラ~ストーク~アストン・ヴィラ~スパルタ・プラハ
チェコ代表とリヴァプールで一時代を築いたエレガントなMF。パワーと技術を兼備した、プレミアを代表するサイドアタッカーだった。特に左足から放たれるミドルは彼の代名詞と言ってもいいだろう。2003-2004シーズンのチャールトン戦では、ゴールに背を向けてボールを受け、つま先でボールを浮かせると、そのまま反転してボレーシュート。名手ディーン・カイリーの守るゴールに叩き込むと言う離れ業をやってのけた。
2002年W杯予選プレーオフの敗退後、パヴェル・ネドヴェドとの諍いから代表を拒否。その後は、クラブでも怪我続きで、フォームを落とした。2008年にチェコに戻り、古巣のスパルタ・プラハでキャプテンとしてプレー。しかし怪我と年齢には勝てず、1月に引退を発表した。

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