昨夏の大型補強が未だ記憶に新しいマンチェスター・シティ。今季も数多くの新戦力候補がリストアップされている。

特にロベルト・マンチーニは、イタリアから選手を連れてくる事を望んでいるかもしれない。ターゲットはローマの復活に貢献したミルコ・ヴチニッチとインテルで見出した才能、マリオ・バロテッリ、そしてナポリを牽引するマレク・ハムシクだ。

ヴチニッチは今季ローマで充実したシーズンを過ごした。ラツィオとのダービーでの2ゴールはロマニスタの心に深く刻まれた事であろう。2トップでも3トップでも対応でき、ストライカーとしてもサイドアタッカーとしてもプレーできる柔軟性は、多くのビッグクラブの注目を集めている。同じ街のライバル、マンチェスター・ユナイテッドも獲得を熱望していると噂されるだけに、プレシーズンのダービーに注目が集まる。

バロテッリは言うまでもなくマンチーニが見出したタレントである。マンチーニの起用に応えた事で、バロテッリはダヴィデ・サントンと共にインテリスタの希望の星となった。しかし、今季は周知の通りピッチ内外でのトラブルが頻発。活躍を帳消しにすると共に、チームメイトやティフォージとの関係が悪化する前に「換金」することをクラブ側が考える事も噂されている。

ハムシクは現在契約延長交渉を行っている。南アフリカで活躍する事が予測される選手だけに、ナポリのデ・ラウレンティス会長としてはその前に契約延長したいだろう。契約延長が暗礁に乗り上げた場合、シティが正式なオファーを出すと噂されている。

そして、もう一人噂される補強候補はイタリアからではなくドイツから。ドイツ代表のメスト・エジル。両親はトルコ出身の同選手は得点力と高いテクニックを兼ね備えた攻撃的MF。南アフリカでの飛躍も大きく期待されている。

以上の噂が本当であれば、マンチーニが「2トップと3トップに対応できるFW」、「4-4-2のサイドアタッカーと4-3-1-2の司令塔に対応できる攻撃的MF」の獲得を望んでいるのは明らかだ。つまり、スクデット3連覇を果たしたインテル時代のスタイルにチームを適合させたいと見て間違いない。

早くも動き出したシティの夏。今年はどれだけの選手を集める事ができるだろうか。

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